2024.12.19修正
でも我慢したり、気持ちを抑えるだけでは必ず爆発しちゃう。
自分の怒る気持ちを理解して、怒らない仕組みを作りたい。
長年自分なりの怒ることを深掘りして、自分に何が起きているのかを理解してきました。
またNVCを学んで、息子たちに感情的なった時に自分の内側で起きていることをシェアし、その時息子たちにいろいろな気持ちを聴いてきました。
そこでわかったのが
子どもが表現した言葉の奥に在る体験から感じてきたこと、その衝撃、どうしたいのかなどを即時に理解することはできないんだ。
それぞれできごとや言葉に対して認知や受け取り方が違うし、感じていること、ニーズ(NVC※1でわかりあう為に必要なものだと言われているもの)も違う。
わかりあうにはじっくりその感情とその感情が教えてくれているニーズ(満たしたいもの、大切にしたいもの、必要としているもの、体験したいこと、願い)を聴いて、共感し、受容し、理解し合ったところから本人に何が必要なのか、何ができるのかを考えるサポートをしていくことがとても大事なんだと思うようになりました。
※1NVC(Nonviolent Communication、非暴力コミュニケーション)はメリカの心理学者マーシャル・ローゼンバーグによって提唱されたコミュニケーションの手法や精神性です。
感情とニーズを聴きあい、分かち合うことで、相互理解を深め、深い内容や問題につてい対話することをサポートします。
貢献することができる。それがわからないまま何が正しいかを押しつけることはとても暴力的な関わりになってしまい、人と人がわかりあえない、安心してつながれない、共に居られない原因になっていると言われています。NVCを提唱した臨床心理士のマーシャル・ローゼンバーグさんは世界や地域、あらゆるところの紛争や対立、分断にかけつけ、お互いがわかりあう話し合いをサポートしたり、NVCをひろげる活動をした方です。
『
「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC (海士の風)” data-type=”URL” data-id=”
「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC (海士の風)” target=”_blank”>「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』
「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC (海士の風)
NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版 (日本経済新聞出版)
『“>NVC 非暴力コミュニケーションワークブック: 親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て』
NVC 非暴力コミュニケーションワークブック: 親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て
そして子どものことを安心して聞くことの重要性もNVCを学んで、息子たちと対話をしていく中で感じていきました。
息子たちがどんな世界を見ているのか?
これを理解していくことで
どんなサポートができるのか
何を探していけばいいのか
学校に何をお願いすれば良いのか
これらがわかっていくんだなと感じています。
それには自分が子どものことに深く耳を傾けることがとても大事になる。
そのために感情的になることは避けたい。
そして自分の感じていること、考えていることを深掘りしてわかってきたのは
そこでやっと子どもの事を共感的に聴ける状態になるために自分を助ける、理解することがとても大事なんだなと感じるようになりました。
感情的になるのには理由が在る。理解し、自分に共感することがとても大事
自分が感情的になったり、反応するのには理由が在ります。
例えば
- 経験がないこと、わからないこと
- 感情や情動の混乱
- 時間や心身の余裕が無い
- 痛みや怖れ、不安が在る
これらが自分の中に在る時は人間はサバイバルモード(警戒モード)になる。
それは人間が危険を察知して、即座に対処し、生存をするために重要な働き。
でもそれが子どもや人と話し合う時に刺激され、その反応が起きる。
脳や神経、トラウマ、無意識の本を読む中でこの生存本能の働きがたくさん説明されています。
それを知って、私はだいぶ救われたし、感情的になる時に落ち着けることが増えていきました。
自分が危険だと感じているんだ。怖いんだ。その理解と共感。
それまでは感情的になる自分がダメなんだと自分を責めていました。
感情的になる自分は、未熟だ、優しくない、親として能力が足りないと散々責めて、子どもの力になる親になりたいと、更に感情抑圧を自分に課して、自分の気持ちや願いを尊重できなくなっていました。
それが心身の不調や大きな感情の爆発、無気力、無力感などにつながっていました。
私が安心して、元気でいることがとても大事だったのに、そこからどんどん遠ざかっていたなと思います。
詳しくは『不登校初期対応 子どもや自分のサバイバルモード(脳の反応)を理解する【親が子どもと自分をサポートする方法①】』の記事をご覧ください。
境界線を引き、子どもと自分(親)のどちらにも内的世界が在ることを認める
私たちはすぐどちらが正しいか間違っているのかの思考に入りやすい。
または相手を傷つけたくはないので、自分を押し殺す。
それがしんどくなると暴発するか、やっぱり自分を大切にしたいという気持ちになる。
どれも違って、どっちも尊重することがとても大切なんだなと感じています。
だってそれぞれに感情やニーズ、価値観が在るから。
感じてみるとわかります。
私はNVCを講座で学んだり、共感的に聴いてもらう体験をしたり、息子たちとの対話でNVCを活用する中で、それぞれまったく違う世界が在り、同じ場所で同じ体験をしていながら、本当に違う体験と認知、感情、ニーズなんだなを何度も実感していきました。
内的世界の中には今までの体験や過去の痛み、身体感覚、思考、感情、ニーズなどが在ります。
そこから世界やできごと、相手の言動を受け取っています。
親には自分の今までの体験から何が危険か、どうした良いのかなどの情報がデータベースにたくさん書き込まれています。
でもそれは自分だけのもの。
同じ体験をしても、何を受け取り、どうしたいのかが違う。
だから自分にとって良いことも、自分が嫌なことも子どもがどう感じるのかなんてわからない。
想像しただけでは相手の内的世界はわからない。
わかるのは自分の内的世界だけ。
そして内的世界には顕在意識では認知できていないたくさんの情報が在る。
過去の経験、傷やトラウマ、思考、身体感覚、認知の仕方、感情、ニーズ。
NVCでは日常では認識できないものが感情を感じることで理解することができて、その感情が伝えているメッセージであるニーズ(満たしたいもの、大切にしたいもの、必要としているもの、体験したいこと、願い)などが在り、感情を感じることでそのニーズも感じられると言われている。
感情が湧くということは何かトリガーになるものが自分の中に在る。
それは私のニーズやトラウマなど内的世界に在るもので、それを感じることができるのは自分だけ。
そしてそのニーズをどう表現するのか、自分のニーズをどうやって叶えるのかは選択できる。
今までの感情の扱い方では抑えるかぶつけるかになっている。
感じないままなので自分のニーズがわからないまま。
そしてぶつけてしまった時は後悔や相手が悪いんだと自分を納得させる。
でもニーズはわかっていないから叶えられない場合が多い。
不登校の親子はお互いにサバイバルモードにいる。共感と受容が大きな力になる。
私の場合、息子たちが学校に行けないと言った時にどう対応したら良いのかまったくわからなかった、不安、怖れ、焦り、親としての責任を果たせていないかもしれないという気持ち…。
たくさんの気持ちを感じていた。
また子どもの気持ちに寄り添い、休ませるか、登校できるようにサポートするのか、自分が何を選択して良いのかまったくわからなかった。
感情の混乱と葛藤が起きていたなと思う。
そしてニーズは安心、サポート、共感、理解、つながりなどがあったなと思う。
いつも助けてと思っていた。
そんな自分の感情とニーズを感じて、理解し、共感することで、今自分に何が力になるのかがわかってくる。
また自分の感情を共感、受容できるとどうしたら良いのかわからなくて当然だよねと思えて、落ち着いていく。
私の力が足りないんじゃなくて、わからなくて当然なんだと思える。
大切な子どものこと。
今の子どもと将来の子どもの幸せ。
どっちもが自分の言動にかかっていると思うと、それはすごいプレッシャーだよなと思う。
どれだけ自分がサバイバルモードなのか、それがどれだけしんどい事なのかを理解し、共感し、受容すること。
思考ではなくて、じっくり感じて、自分の感情とニーズを受け取ってあげること。
感情はメッセージを伝え終わったらスーッと溶けて、落ち着いていく。
その状態になることが本当に大事だなと感じている。
そこから子どもと関わることでサバイバルモードの子どもの脳、神経系、身体が落ち着いていく可能性が出てくる。
子どもが登校するのか、しないのか。
登校しないならどうするのかより、子どもがサバイバルモードから落ち着きを取り戻し、自分を信頼し、リラックスし、自分自身とつながって、自分の内的世界に在るものを感じ取れるようになることが不登校の解決のカギだと私は思っています。
感情やニーズを感じ取るには自分の中に在るものがありのまま在っていいとというところから在るものをすべて認めて、受容することが必要だと思います。
そして自分は本当はどうしたいのか。
そのために何ができるのか。
どんなサポートや環境調整が必要なのか。
ここを子ども自身が自分に向き合い、感じて、表現できるには自分を認めるしかない。
そしてありのままを表現しても大丈夫だという信頼関係が重要です。
子ども一人では自分を認めることも、ニーズを叶えることもできない。
また学校で傷つき、登校できないことでも傷ついて、自己信頼が無くなっている状態なので、更に大人のサポートが重要です。
そのためにも自分の感情はありのまま全て在っていいと親が信じて、自分の感情とニーズを感じて、共感し、受容していくことです。
それをしていくと自己信頼が増え、落ち着いてきます。
自分に必要な助けもわかってくるし、それを求めていいという許可もできるようになります。
親子共に必要なことは同じです。
共感し、受容することで心身が落ち着き、自己信頼して、自分の願いや価値観などにつながっていくこと。
それには安心したスペース(時間と空間)が必要になります。
それを大切にすること。
そして自分とつながって、自分の感情とニーズを感じて、共感や受容できるようになっていけば、周りや社会の価値観や求めていることや評価ではなくて、自分軸ができていくと感じています。
我が家は親子で今それを少しずつ確かめ、明確にしていく時だなと感じています。
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