これはこどもが不登校になってからずっと考えてきて、知りたいと願っていたことです。
今回は不登校のこどもに親ができることとして、10年近く不登校の息子たちと過ごすなかで今わたしができることで大切にしている「こどもの本当の願いや困っていることを知り、サポーターになること。その為に工夫していること」をお話します。
こどもが不登校になった時に親ができることをずっと考えて、色々やってきましたがわたしが失敗してきた理由は「私の登校して欲しいという願いを叶えるにはどうしたら良いか」「こどもを変えるにはどうしたら良いか」ということばかり考えてきたからだと思っています。
こどもの願いを叶えるということは全く考えていませんでした。
そこでこどもの本当の願いや気持ちを聴いてみようと思いました。
まず「評価や判断はしないからありのままの気持ちを言っていいんだよ」と言葉や態度で何度も伝えるようにして本音を話せるような土台を作りました。
そうして話しを聴く中で話してくれたこどもの本当の気持ち、見えてきた子どもの願いは
楽しい人生にしたい。
自分の能力を高めたい
本当は学校に行きたい。
人と関わりたい。
そして幸せになりたい。
でも傷ついていて怖かったり、どうしていいかわからなくてできない。
子どもは一人で困って苦しんでいる、そして自分の人生を良くしたいと思っているということでした。
だからわたしは「こどもを助ける人になろう」と思いました。
今のわたしは不登校のこどもに親ができることは「こどもの本当の願いを叶えるサポーターになること」だと思っています。
そのために今気をつけていること、工夫していることをお話していきます。
【自己紹介】
週2~3冊程度の本を読みながら子どもへの関わりを工夫・改善しています。
不登校の子どもの気持ちを理解することと子どもの関りや声かけなどの対応の参考になった本の解説を記事にしています。
知らなかったことや勘違いしていたことで良い対応になっていなかったことがわかり、自分なりの判断基準ができたことで迷うことが減って楽になりました。
良かったらお読みください。
「不登校の子どもの気持ち理解と対応の参考になった本まとめ【随時更新】」
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参考になった本のまとめ記事も書いています。
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こどもの願いや弱音、本心などを聴くのには色々工夫が必要でした。
批判や評価しないことを伝えたり、わたしがこどもの頃思っていたことや失敗体験を話したりと安心して本音を話せる土台作りがとっても大切です。
それなしに本心を聴くのは難しいと感じてます。
こどもの気持ちを聴くヒントがこの本にはたくさんありました。
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1.こどもの願いや困っていることを評価や否定無しに聴く
こどもの願いや困っていることを評価や否定無しに聴くことが大切だと思う理由はどんなに反抗していてもこどもは親から認めて欲しい、好かれたいと思っているからです。
親の願いと自分の本音が違っていると思うから本音を言えなくなってしまうんだなと思います。
何故なら
評価や否定無しに自分の本音を聴きたい、それが私の願いだよ
と言い続けていたら、
学校に行けなくてもなんで勉強までやらなくなっちゃったんだろう
人がいるところは不安で行こうと思っても怖くなってしまうんだ
とこども達がどんどん本音を話し出してくれたからです。
そのことがわかっていなかったわたしは自分の願いばかりこども達に伝え、こども達は学校や進路、本心は一切口に出せずに、わたしも間違いに気づかないまま何年も過ごしてしまいました。
不登校を受け入れてからはまず元気になることが大事だと思っていたので毎日の生活で怒ったり、こどもを否定する言葉を言ったりはほとんどしていませんでした。
それで息子たちは家で元気になりましたが、次男は学校に行けるようにならなかったし、その他の外に繋がることもできませんでした。
また長男も再度動けなくなりました。
先ほど書いたようにこどもが何に悩んでいて、どうしたいかを全くわかっていませんでした。
反対に
と気づきました。
反対にこどもの願いや困っていることを評価や否定無しに聴くことで解決の道を探せることができます。
これは親子の共通の望みなので、親子で一緒に協力していくことができると知りました。
そこでわたしが今こどもの願いや困っていることを話してもらう為に大切にしていることが3つあります。
一つずつお話していきます。
①弱みや苦手なことを言っても大丈夫だとこどもにわかってもらう
こどもが弱みや苦手を素直に打ち明けてくれるためには何を言っても大丈夫という安心感が必要です。
それにはこどもが素直に話した時に「嫌な思いをしない」とわかってもらうことが大切だと感じました。
それまでのわたしは「登校させる」というわたしの願いを優先したせいでこども達は学校や進路のことを話すのを嫌がっていました。
そこでこどもが安心して弱音を話しやすいようにするにはどうしたらいいのかを考えてみました。
こどもが安心できるように態度や言葉で伝え続けました。
と伝え続けました。
人が怖い。でも高校に行きたかった。
次男がこのように言ったのはちょうど高校受験日でした。
次男は高校の説明会の予約をしましたが、行けないを何度か繰り返し、高校受験をしないことを選択していました。
もっと早くからこどもが安心して本音を話せる関係を作っていたら少しづつ不安を解消するために外に繋がることをトライできて、受験に間に合ったかもしれなません。
時間を無駄に過ごしてしまったこととても後悔しています。
次男とは今本人が望むもので外と繋がれるものがないのかを探すために苦手や得意を話したり、やりたいことなどの話しを毎日少しずつ積み重ねています。
今は三兄弟それぞれに合ったかたちで気持ちを少しずつ聞いていて、それぞれの望みを叶えるように相談しています。
②こどもが話した時に評価や否定をしない
同じようにこどもが願いや弱音を言った時にそのことを評価したり否定しないようにしました。
何故ならせっかく勇気を出して伝えたことを良くないと評価されたり、ダメと否定をされたらこどもは本心を話してくれなくなってしまうという場面が何度もあったからです。
これは結構我慢するのが大変でしたし、今でも聴くことに徹するのは難しいです。
例えば
1.に対しては自分が限界になるまでは聴くようにして、限界になったら上手く家事などを理由に切り上げたりしていました。
例えば次男が夜寝る前に話していて、辛くなってきて余計なことを言いそうになった時は
今日は疲れたから寝かせて、また明日聴くよ
と伝えて無理しないようにしています。
2.に対して周りに酷く迷惑がかかるとか本人が上傷つきすぎてしまうもの以外はなるべくやらせるようにしていました。
結果上手くいかなかった場合はを一緒に
どんなやり方だと上手いくかな?
と考えるようにしています。
以外に上手いくことやこどもはたいして気にしないことも多く、わたしが心配し過ぎだということもわかりました。
なにより実際に自分で決めて、経験することで学びになり、こどもの自信にもなることがわかりました。
③こどもが本当の願いを知るには親のサポートが必要
こどもの願いを知るためにまず何が困っているのか、辛いのかを聴いていきました。
ただこどもは気持ちを表現することが難しく、言っている意味が分からなかったり、こどもの気持ちに合った表現ができていないせいでわたしが理解できないことが多かったです。
わたしも自分の弱みやしんどさを伝えようとする時に自分の気持ちにピッタリ合った表現をするのはとても難しいと感じます。
その経験の少ないこどもができないのは当たり前です。
そこで大人がこどもの話しを聴きながら気持ちを汲み取り、例を出したみることが必要だと感じています。
何をしたら良いかわからなくて不安になっちゃうのかな?
上手くできなくてイライラしちゃうのかな?
と想像したことを聞いてみます。
こどもが「そうじゃない」という時は「どこが違うと思う?」などこどもの気持ちを聞ける質問をしてみてまた推測していくという形をとりました。
そうやってこどもの気持ちからどうしたいのかを探していきます。
例えば三男は「学校に行きたいけど行けない」時に泣き叫んでいました。
そこで
学校に行きたいんだね。でも不安な気持ちがあって行こうとしても行ける気がしないんだね。
それでとっても悲しいんだね。
話すと落ち着いてきました。
そこで再度「それでも学校に行きたい?」と本当の願いかを確認してどんな方法ならできるかを探していきました。
「学校に行きたい気持ちがあっても不安だと思うとこはどこかな?」
こうやって学校に行きたいのに引っかかっていること、不安に思っていることを親子で理解することで同じ目線で解決策を探せるようになりました。
2.こどもができる方法を親子で考える
不登校のこどもが学校に行けない原因がわかったら、次に親子でこどもができる方法を考えていきました。
例えば先ほどの三男の3つの不安に対してそれぞれに一緒に考えました。
このようにそれぞれの不安に対し、三男がこれならできるという方法を探していきました。
それぞれ対策を考えたことで不安が減ったせいかまず家を出て、学校に向かうことができるようになりました。
それでも上手いいかないことも何度もありました。
こんなことが続いてこどもも自分も疲れて登校する挑戦ができなくなってしまうことがありました。
こんなことを無くすためにわたしが気をつけていたことが3つあります。
3.期待や焦りに要注意・臨機応変・やることやらないことを決める
上手くいかないことは色々ありましたが、それぞれについて深掘りして、対策を考えていきました。
そこでわたしが気をつけようを決めたことが3つあります。
それぞれお話していきます。
①期待や焦りは要注意
こどもの願いを聴いて、親子で対策を考えても実際にやってみると上手くいかない時もあります。
例えば三男は学校の門のところで動けなくなって、入ることも帰ることもできなかったことが何度かありました。
この時抑えようとしてもとってもイライラしてしまった理由は期待した通りにならなかったからと焦っていたからです。
と言うように期待通りにならなくてがっかりしたり、焦ってイライラしてしまいました。
でもよく考えてみたり、こどもにどんな気持ちだったかを聴いていくうちにそんなに簡単なことではないのだと気づきました。
それまでに学校で不安なことや辛いことがあった場合、簡単にそ不安や辛さは無くなったりしません。
じっくり時間をかけないといけないと実感し、結果を期待しすぎない、焦らないようにしようと決めました。
また以前の私は上手くいくことが良いと思っていましたが今はそうでもないと思っています。
それは不登校のこども達の対応をしてきて上手いかないことがある度に親子でたくさん話し、工夫や改善をおこなってきたから。
上手くいかないことを工夫や改善をして自分に合った方法をさがす経験は学びが多いと知ったからです。
②こどもの気持ちの揺れに合わせて臨機応変に
三男が不登校から復学する時不安に対処する方法を一緒に考えても上手くいかなかった理由の一つにその時のこどもに合ったペースを考えられていなかったことがあると思っています。
例えば先ほど書いたように学校の門のところで入ることも帰ることもできなかった時もそうです。
こどもの気持ちに添った形で進めていると思い込んでいたのですが、こどもの気持ちの揺れを考えてあげられていませんでした。
でもよく考えてみるといざ学校に着いたら不安になってしまうのも当たり前でした。
そのためその場その場でこどもが感じることに臨機応変に合わせることが大事だと気づきました。
③やることやらないことを決める
復学に挑戦していた頃は不登校になり始めた頃のように日常が荒れました。
例えば出したものが片づけられなかったり、注意したことができなかったり。
不登校なり始めの時は叱ってばかりいたのですが、ふと辛すぎて頑張る力が無くなっているのかもと気づきました。
その後様子を見ながら完璧にやらせるのではなく、フォローしたり、落ち着いている時に丁寧に「何故やることが必要なのか」を伝えていくことでできるようになっていきました。
復学の時もできないことが出てきましたが、本人はやらなければいけないことを理解し、やろうとする人だとわかっていたので、一時的にやらなくても良いことを決めました。
しんどい日は無理させず、一声かけてできないことはやってしまうようにしました。
今頑張って挑戦していること以外にあまりエネルギーをつかわないようにやることやらないことを決めることも大切だと思います。
例えば三男の場合
宿題は本人が登校する時にやっていないのは嫌だと言うので大事なことに入れました。
反対に上記以外のことをきっちりやらせようとはしませんでした。
やらなくても良いことはあくまで声をかけてもしんどそうな時はサラッと手伝うようにしていました。
できることはやったほうが経験や自分は頑張っているという自己肯定感につながるのでこどもの様子に合わせて決めていました。
まとめ:こどもの本当の願いを今のこどものレベルに合わせてサポートする
今回は「不登校のこどもに親ができることはこどもの願いを叶えるサポーターになる」ということで、今わたしが大切にしていて、工夫していることを書きました。
実際にやり始めて半年くらいなので、次男は少し前からやっと本音を言い始めたという段階です。
先日は「学校行かない選択はしたも、勉強までやめたのはもったいなかった」とつぶやいていました。
少しづつですが、彼らの気持ちを聴いて、願いを叶える為に情報を集め、工夫していくつもりです。
次男の今後のことは追記するか、また別記事に書いていきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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