不登校の原因がわからない時、相談に行ったり、情報をネットで探しても具体的なアドバイスがなくて、焦りや不安が消えませんでした。
すぐに変わらない事を受け入れよう、支えようと思っても、子どもを見ていると不安になり、焦ってしまう。
その結果余計な一言を言って言い争いになったり、動かない子どもに酷い言葉を投げかけ、傷つけ、後悔の繰り返し。
そのなかでいくつかの本(参考になった本はこちら)から「心理的安全状態を作ること」が子どもが元気になり、前向きに行動していく土台になるのではと考えました。
そこから「心理的安全状態を作ること」に最優先して子どもの関わっていったことで、子どもが自分の気持ちを素直に伝えてくれるようになりました。
そこで子どもに合った取り組みや、挑戦を考えていけるようになりました。
今回参考にした本は石井遼介 さん著の「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」です。
この本を読んで、子ども達は不登校になった時に心理的危険状態だったこと、子どもが元気になり、前向きに挑戦していくには心理的安全状態であることが大切だと気づきました。
今までの関わり私の関わりではますます自信も元気も無くなってしまうと思いました。
そして心理的安全状態をつくることで子どもが本来の力を取り戻し、できる事を増やしていくことが何より大事だと思いました。
子どもの立場にたって想像してみるまで、子どもがこんなにしんどい状態になっていることにも気づかず、自分の不安や対応しなきゃという焦りで自分もパニック状態だったなと思いました。
と同時に
かなり時間を無駄にしました。
私への信頼も随分減ってしまったとも思いました。
そこで子どもが不登校になった原因がわからない時に子どもの為にできること。
そしてこの本の内容を参考に「心理的安全状態」がとっても必要だと思う場面が沢山あることがわかりました。
様々な場面でこの「心理的安全状態を作る」ことを軸に関わり方や声かけをしたところ、少しずつ子どもが心を開いて本音を話してくれるようになりました。
子ども達が色々な気持ちを話すようになり、自分の今までの対応が押し付けで、子ども達は本音を話したり、聞いて欲しかったんだと気づきました。
今回は下記の内容をお話していきます。
今回の内容が皆さんのヒントに繋がり、親子で安心した成長の道を見つけられると嬉しいです。
【自己紹介】
週2~3冊程度の本を読みながら子どもへの関わりを工夫・改善しています。
参考になった本のまとめ記事を書いています。
不登校の子どもの理解・良い関わり・親子のメンタルケアの参考になった本と参考になった理由をまとめ記事に書いています。
「不登校本おすすめ 理解・関わり・メンタルケア本まとめ【随時更新】」
またその中の不登校の子ども理解の参考になった本のどこが参考になったかを詳しく解説した記事を書いています。
「不登校の子どもの気持ち理解と対応の参考になった本まとめ【随時更新】」
良かったらお読みください。
三兄弟の子育て、不登校対応しながらなので、金銭的・時間的余裕はあまりありません。
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Kindle Unlimited もAudibleも会員対象の子供向けの本もありますので、この機会に是非体験してみてください。
本を読むことで専門家の知見を知り、子どもの状況を理解したり、対応のヒントになっています。
参考になった本のまとめ記事も書いています。
今回おすすめの本は 石井 遼介さん著の「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」です。
この本は職場における心理的安全性の重要性とそのつくりかたについて書かれた本ですが子どもが復学や未来への一歩を踏み出す際に安心して挑戦する為に親のできることを考える参考になりました。
この本に書かれている「心理的安全な状態」が不登校の子どもの本当の願いや弱音を聴く時や親の考えをわかってもらう時に土台として必要だと感じました。
子どもが登校することや新しい挑戦を不安に思う場面で安心して弱音を吐き、どんな方法なら可能なのかを話し合っていく、親が子どもにとって良いと思えることを安心して言えるそんな関係を作ることがとっても大事です。
心理的安全状態のメリットは
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「不登校の悩みどう解決する?Audible聴く読書が使える理由」という記事でAudibleがお母さんの生活に取り入れやすく、お得がたくさんあることについてとおすすめの本を紹介しているでの参考にしてみてください。
1.不登校の原因がわからない時よくあるアドバイスでは足りないと思う理由
不登校の原因がわからない時によくあるアドバイスは下記のようなものが多いと思います。
私はこれだけでは日常で子どもと接する時に焦ったり、迷ったりして結果的に良くない対応や酷い言葉をかけてしまうことが多々ありました。
まとめると2つの問題があると思います。
それぞれお話していきます。
①子どもの為に親が積極的にできることがわからなくて不安になる
毎日不登校の子どもを見ているとこのままでいいのか
わたしに何かできないのかと思ってしまいました。
上記のようなアドバイスだけでは不安や焦りが消えず、ストレス過剰な状態のまま辛かった。
ストレスフルな状態を変えたい
こんな風に思うのは当たり前です。
ストレスがたまってくるとどうしても子どもを変えたくなって無理に説得したり、責めてしまって子どもを傷つけることになってしまいます。
私にとって不安だったことは
などがありました。
このままでは嫌だ、どうしても変えたい!
という思いがどうしても抜けませんでした。
今の状況を変えたいのに、変える為に何もできないことがとっても苦痛でした。
すぐに変えようと焦ってしまうと子どもを非難するような酷い言葉を投げつけてしまったり、強く説得しまいました。
その結果子どもは自分への否定を強め、落ち込んでいくだけでした。
これでは子どもが元気になって、自分らしく成長していって欲しいという私の望みは叶わない…。
②子どもと衝突した時や日常の言動について話す時にプラスの対応がわからない
子どもが不登校になると四六時中見える状態になります。
そうなるとどうしても気がかりなことや対し不満な気持ちも湧いてきます。
ゲームばかりして、勉強が遅れてしまう
日常生活が乱れている
このような場面で「無理に登校させない」などのよくあるアドバイスだけでは子どもの一つ一つの言動に対してどうして良いのかわかりません。
対応ができず、ただ見守るか先ほどと同じように酷いことを言って傷つけるか、親子で言い争いになってしまうだけでした。
そうなると毎日子どもが元気になる為に積み上げてきたものを壊してしまいます。
そこでわたしは対応の軸になることをしっかり考えておきたい。
子どもと衝突しそうな時に慌てずに良い対応をしたいと思いました。
それには2つのことが大事だと思いました。
そんなことを考えながら色々な本を読んでいた時に「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」本の内容がとても参考になると感じました。
特に「心理的安全性をつくる4つの因子」の説明が子どもを元気にする為の良い対応を考える基準になるなと感じました。
2.不登校原因がわからなくても親子で心理的安全状態を作ることが大切な理由
まず「心理的安全性」とはハーバード・ビジネススクール教授エイミー・C・エドモンドソンが提唱した心理学用語「psychological safety」が訳された言葉です。
そしてGoogleが生産性向上のためのプロジェクトを行った研究成果で、チームや組織の生産性向上には心理的安全性が重要であるということが結論付けられ、世間に注目されました。
心理的安全性: 心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味します。
re:Work「効果的なチームとは何か」を知る
石井 遼介さんは「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」の中で日本の文化にあった「心理的安全性をつくる4つの因子」を説明されています。
日本版チームの心理的安全性の4つの因子は「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」と書かれています。
私はこの部分を読んで、不登校の原因ががわからなくても親子で心理的安全状態を作ることがで状況を変えていけると感じました。
3.不登校の子どもにできる「心理的安全性の4つの因子」を考えてみた
「心理的安全性の4つの因子」から不登校の子どもとのことに置き換えて考えてみました。
(本の詳細は長くなってしまうので、省略しますが、子どもの対応のヒントになる考え方が沢山紹介されていたので、是非読んでみてください。「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」)
それぞれお話していきます。
①不登校の子どもの対応で「話しやすさ」因子を取り入れるには
本の中で「話しやすさ」因子は「最も重要で他の因子の土台」と書かれています。
そして、「反対意見が言える、問題やリスクを伝えられる、知らないことやわからないことは質問できる状態」と説明されています。
不登校の子どもの対応に取り入れられることを考えてみました。
この「話しやすさ」をつくる為に気をつけていること
そうやって続けているうちに今までの自分は登校するように説得やアドバイスを繰り返してしまい、「話しやすさ」とは反対の言動ばかりだったと改めて実感しました。
そこで子ども達と話し合う時、気持ちを聴く時に本当に何度も何度もこの言葉を伝え続けないと信用してもらえないなと感じました。
自分の気持ちをどう思われるか気にせずに話してね。
良い悪いと判断しないでいいんだよ。
ありのままの気持ちを聴くからね。
と伝えて、子ども達が話したことに否定せず、共感する態度を貫くように努力しました。
更に今までのわたしの言動から簡単には本音や弱音を言いにくそうだと感じたので
例えばゲームばかりしている子に
暇な時間は色々考えて辛くなるよね。ゲームをしていると少し紛れるから辛い時はゲームしたくなるよね。
そんな風に思うよねと気持ちに共感して、本音が言える環境を作りました。
子どもが行動を変えていくには本音が言えて、そんな気持ちがある自分を自分が受け入れて、自分ごととして考える必要があると思っています。
こうやって話しやすさを大切にして半年くらいたっていますが、子ども達は明らかに変わり始め、不安や本音を口にするようになってきました。
例えば次男は
学校を行かなかったことは後悔していないけど、なんで勉強までやめちゃったんだろう
と言いました。
またジムの体験に行けなかった後、日を置いて何が一番気がかりだった?その後どう思った?と聞いた時
同じくらいの年齢の人がいるのは不安だと思ってしまう。でも行けばよかったと後悔してる。
と素直な気持ちを教えてくれました。
以前は理由を聴いても黙り込んで机に突っ伏してしまっていました。
たぶん本心を言うと私から反対の意見を聞かされる。
説得や批判をされる。
こんな思いがあって、「話しやすさ」が無かったからなんだなと思いました。
こんな発言が多くみられるようになり、子どもの本心がわかることで、そこを基準にどういう対応をするかを考えられるようになってきました。
②不登校の子どもの対応で「助け合い」とは
本の中では「助け合い」として、「問題が起きた時に人を責めるのではなく、建設的に解決策を考える雰囲気がある」と書かれています。
不登校の子どもの対応に取り入れられることは
この「助け合い」をつくる為に気をつけたことは
と伝えていきました。
以前不登校から復学しようとした三男が門から入ることも家に帰ることもできなかった時に怒ってしまっているので、その事も謝りました。
その時わたしは
せっかく門まで来たから教室まで行ってみよう
と無理に進めようとした上に、帰ることも教室に行くこともできず門のところで動けなくなった三男にイライラをぶつけてしまったのです。
最初から教室に入れないかもと言っていたのに、門に着いたら後少しだからと無理強いしてしまいました。
その上教室まで入れなかったことに落胆してイライラした態度をとってしまいますた。
そのことで子どもは心理的危険状態になっていたと思います。
(ここで親のわたしも心理的危険状態にいたと思います、親の気持ちは後半『4.親にも必要!「心理的安全性状態」』でお話しています)
③不登校の子どもの対応で「挑戦」因子を取り入れるには
本の中では「挑戦」因子は「このチームではチャレンジ、挑戦することが損なことではなく、得なことだと思えるか。」
「模索や試行錯誤」だと書かれています。
不登校の子どもの対応に取り入れられることを考えてみると。
「挑戦」因子をつくる為に気をつけていること
今三男は五月雨登校になっています。
朝登校しようと思うと苦しくなってしまうのですが毎朝悩んで苦しい状態をどうにかできないか考えてお互いに良い方法を相談して決めてきました。
①は親子共に満足だったので今も続けています。
②は三男がとりあえず休み時間には必ず行くようにしてみるとアイデアを出したのですが、結局出かけようと思うと辛くなってできませんでした。
③は最近言い始め、まだ1度しかチャレンジできていません。今後上手いくようだったら取り入れようと思います。
④不登校の子どもの対応で「新奇歓迎」因子を取り入れるには
本の中では「新奇歓迎」は「挑戦因子より人に焦点をあてた因子。」「強みや個性を発揮することが歓迎されるか。」「常識にとらわれず、様々な視点やものの見方を持ち込むことを歓迎されるか」と書かれています。
これからの時代は同質ではなく多様性を大事にすることが大切で、その為にも「新奇歓迎」が大切になると書かれています。
不登校の子どもの対応に取り入れられることは
この「新奇歓迎」をつくる為にきをつけていることは
ということを伝えていきました。
例えば元々ゆっくりな三男は登校前や習い事の前に準備にとても時間がかかり、出る時間を気にしないので、私が焦っていました。
そろそろ時間だよと声をかけると、日によってぐずぐずになってしまい行けない事もありました。
ちょうど先日習い事の前にそうなってしまったのですが、気持ちを切り替えられて、遅れて行くことができました。
(気持ちの切り替えも心理的安全性を作るようにして声かけを考えていたら、少しづつ自分でできるようになってきたことです。)
その帰り道に三男に何がしんどいの?と聞いたら
出かける前は緊張しているから色々言って焦らせないで。
と言ったのです。
そこで話し合いをして出かける準備の時は色々私から言わないことにしました。
片付けが終わっていないと帰ってから疲れている時にやることになるからと色々終わらせるように言っていたのですが、出かける前はわたしが箱にサッと入れておくことにしました。
今まではしばらくしてから、落ち着いた時を見計らって
どうするとやりやすかったかな?
と質問しても怒ったり、機嫌が悪くなるというのを何度も繰り返してきました。
それまでの経験からまた責められると感じたんだと思います。
今回は自分の気持ちを言えたので正直驚きました。
このように自分の気持ちと自分なりの改善策を言えたのは以前より三男に自分の気持ちを伝える力や正直な気持ちを言っても大丈夫だという心理的安全性を感じられてきたのかなと思いました。
4.親にも必要!「心理的安全性状態」
子どもの「心理的安全状態」をつくるなかで、自分にも「心理的安全状態」が必要なこと、今は「心理的危険状態」になりやすいことに気づきました。
このように不登校の子どもの対応をする親は「心理的危険状態」になりやすいと感じています。
また親は子どもが不登校の時にどうしたら良いか知らないことばかりです。
子どもが望む伝え方も、今の子どもに合った道を提示することも簡単にはできません。
わたしは三兄弟の対応をしてきて、何人かのカウンセラーさんに相談もして、色々な本を読んできて良い対応というのは色々やってみて初めてわかるものだと思っています。
やってみたことや声かけが子どもに合わない、子どもが嫌なことであるのは避けられないです。
人によって望みも価値観も感じ方も違うので、考えても正解はわかりません。
伝え合って、やってみることしかできないです。
良い対応をしなければいけないという思いはプレッシャーになり、マイナスを増やすだけ。
そこで自分に対してもなるべく「心理的安全状態」を作ることにしました。
わたしがやっていることとは
自分が心理的安全状態であるようにすることで、気持ちがとっても軽くなり、子どもへの思いも軽くなりました。
上手くいかなかった時はまた別のことを考えたらいいんだ。
子どもが傷ついたら謝って、相談しながらやっていけばいいんだと思うようになりました。
5.まとめ
今回は「不登校原因がわからない時でも積極的に子どもの為にできることは?」という題で書きましたが、「心理的安全状態」は子育てや不登校の時だけでなく、人間関係すべてで大切な土台だなと感じました。
石井 遼介さんは「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」の中で心理的「非」安全性として下記のような状態と書れています。
このような対人関係のリスクがある状態では「行動したとしても罰を受けるかもしれないという不安を感じている状況のことを言います。行動すると罰せられるなら行動しない方がまし。」となってしまう
「心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える」石井 遼介さん著 出版社
日本能率協会マネジメントセンター
子どもも親もわからないことだらけのなかで上記のように感じていたら、行動することを避けてしまいます。
それはとっても損な状態です。
損な状態にならない為に親子にとって「心理的安全状態をつくること」を不登校の子どもとの日常で大切にしていこうと思います。
次に私が「心理的安全状態」が最も大切なことだと学んだ本のご紹介をします。
心理的安全状態の重要性で参考になった本
最後に安心して行動したり、気持ちや考えを伝える為に心理的安全状態がどれだけ重要かを理解するのに参考になった本をご紹介します。
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