【不登校母のつぶやき】ではTwitterにつぶやいたことをもう少し掘り下げて書いていきます。
このツイートからわたしが大切にしたと思ったことは
監視の眼差しや厳しい評価をしていては
子どもも親も元気が無くなってしまう…
元気やエネルギーがたまる行動を増やすことが大事。
ということでそれぞれお話していきたいと思います。
【自己紹介】
疲れていたり、辛い時は最優先は自分です。
1.不登校になったことで、日常の言動を監視、厳しく評価しない。
わたしは長男が不登校になった原因を自分や子どもに探してしまっていました。
長男の言動一つ一つ
わたしの育て方や声かけなどの一つ一つ
日常のあらゆることが不登校に繋がったのかもしれないと考えるようになり、いつも自分と子どもの言動を監視し、厳しく評価していました。
良くない面を探しているので長男の良いところを見れなくなっていました。
おなじように自分のこともいちいちどこが悪かったかを監視して、厳しく評価したので、自分の悪いところばかり目につくようになっていました。
結果的に
という悪循環になってしまいました。
でも内容をよく考えてみると、できない日もあったり、苦手なことがあって当たり前だと気づきました。
思春期の親子なので希望がぶつかり、衝突することも当たり前にあるのです。
それに気づけないほど思いつめていました。
そこで監視や評価をしてしまった時に今やっていることは、
子どもや自分に対して感じてしまった評価を一つずつ「本当にそうなの?」と問いかけてみるのです。
それぞれに例を出してお話していきます。
【例】子どもに対して
子どもの言動で問題と思ってしまったことは
これらのことで長男に対して「嫌なことから逃げる子なのではないか」と考えてしまっていました。
でも「本当にそうなの?」と考えてみました。
◆「ゲームばかりして勉強しない」
学校に行きたいけど行けなくて不安なので、ゲームをしていないともっと気持ちが落ち込んでしまう。
また学校で傷ついたことでエネルギーが無くなっている。
このままの状態では、勉強に向き合う力や安心感がない。
◆「これからどうするかに向き合わない」
先ほどと同じで今は次のことを考える力もない。
学校に行けないことで自分を責めてしまっている可能性も高い。
その状態でこれからのことを考えていくことは難しい。
◆「嫌なことはやらない」
例えば親せきの集まりに行けなかったりしました。
嫌なことはやらないと思ってしまいましたが、よく考えてみると年齢的に親せきの集まりが億劫になる時期。
またいとこや祖父母に学校のことを聞かれることが心配に感じるのは当たり前だと気づきました。
◆「反抗する」
思春期の中高生が反抗するのはよくあること。
内容を吟味してみても、問題のない範囲だと気づきました。
比較的言うことを聞く良い子だった長男は以前に比べたら言うことを聞かないことが増えたなくらいだったので問題ではなかったと気づきました。
このように一つ一つ考えてみるとほとんどのことが長男が何か問題があるのではなく学校で傷ついたからだったり、普通の子どもとしてよくある態度だと気づきました。
全ては先入観から子どもを問題視してばかりいました。
そんな私の視線や言動は長男を深く傷つけ、自分を信頼する力を奪ったと思っています。
不登校でも子どもの気持ちに寄り添い、否定的に考えていなければ長男はもっと自分のことを肯定的に思っていたと思います。
二次障害になってしまったことはどれだけ後悔しても足りません。
【例】自分に対して
子どもに対してと同じように自分にも厳しい目を向けていました。
ツイートにも書いたように「なんとかしなきゃ、 これ以上間違ってはいけない」という思いでがんじがらめでした。
少しでも子どもの反応が悪ければ自分の言い方や対応の悪さを責めていました。
これらのことからダメな親と思ってしまうことばかりでどんどん自信が無くなっていました。
それでも子どもの前では元気で笑顔でいなければと思っていましたが、本当はとても苦しくて、その上上手くいかないことで焦り、心の余裕がどんどん無くなりました。
そして限界になり、すごく怒ってしまうという悪循環になっていました。
そこで子どものことと同じようにそれぞれに「本当にそうなの?」と問いかけてみました。
◆子どもの気持ちをわかってあげられない
これは私のTwitterの固定ツイートとしてトップに表示しているツイートを引用しますね。
ここに書いたように人はそれぞれ違う価値観、感じ方、考え方で見ている世界も望みも全く違います。
簡単にわかり合えることは無いのです。
だからこそ誤解したり、相手が良いと思うやり方ができなくても当たり前。
そのことで自分や相手を責めることは無いのです。
大事なのはできるだけ安心な関係を作り、間違うことも傷つけることもあるけれど、お互いを大切に思っているということが伝わっていることだと思います。
このブログで何度か書いていますが、安心して信頼できる関係の為に「心理的安全性」が何より大事だと思っています。
わたしは石井遼介 さん著の『心理的安全性のつくりかた』
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◆良い対応ができない
人それぞれ価値観も好きなことも見てる世界も違います。
これも先ほどのツイートにも書いたことですが、「良い対応が初めからわかるものではなくて、向き合い、伝えあって少しずつわかっていくもの。築いていくもの」だと思うのです。
だから安心な関係を築きながら、やってみるしかない。
世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。諦めた時が失敗である。
稲盛和夫 現KDDI創業者
稲盛さんのこの言葉からも考えられるのは失敗を怖がって何もしないということは何も変わらないということです。
そんな風に諦めるのではなくて、時に傷ついて休んだとしてもまた挑戦することが大事です。
◆苦手や上手くできないことがある
親も人間なので、苦手なことや上手くできないことがあります。
でもそれは誰でも同じです。
仮に自分が人よりできないことが多いと感じたとして、できないことを考えたり、自分を責めたりする時間を過ごすより、できることを積み上げていく方が良いと思いませんか?
わたしはこのことをいつも頭に入れています。
自分ができないことで落ち込んだ時に、
落ち込むことは誰だってあるよね。わかるよ。
でも、自分を責めたり、できないことを考えている時間はもったいないよね。
元気出してできる事を積み上げていこうね。
こんな風に自分に優しく伝えるようにしています。
そして自分を癒すリストからいくつかチョイスして、自分を大事にする時間を作ります。
(過去記事「不登校親のストレスケアが最優先 自分を癒すリストを作る。」を参考にしてみてください。)
◆すぐ不安に思ってしまう
子どもが不登校になったことで、自分が経験したことのない道なのでわからないことだらけです。
そんな時不安に思ってしまうことはとっても当たり前のことだと思います。
そんな時わたしは不安を書き出し、見える化して、そのことでできることがあるかを考えていきます。
不登校の子どもの対応、学校とのこと、それぞれ当事者に聞けることは聞いて決めていきます。
また将来に対しての不安は情報収集をすることが大切だなと思っています。
わたしの情報収集はTwitter、本、カウンセリングでしていました。
またつい先日フリースクールの繋がりから相談をお願いしました。
将来のことが不安な時は子どもを変えることではなく、子どもに合う道を探していきたいと思っています。
また先ほどお話した自分を癒すリストを活用して、自分を大事にする時間を確保し、自分が大きく調子を崩さないようにケアしていくことが大事だと思います。
このように一つずつ考えていくと自分や子どもを責めていたことは当たり前にあることなんだとわかっていきました。
2.もっと毎日を自由に幸せに生きよう
長男が不登校になってから10年以上たちますが、先ほど書いたように随分長いあいだ自分と子どもを監視して、厳しい評価をしてきてしまいました。
いつも正解や早く成長することばかり考えていました。
今振り返っても、とてもしんどく、息苦しい日々だったと思います。
しかもいつも良い言動をしたり、いつも前向きってよく考えるととっても不自然ですよね。
こんな状態ではエネルギーや元気がたまるわけありません。
もっと毎日を自由に幸せに生きてもいいのではないかと思うようになりました。
そして学校が苦手な子どもも、上手にできないことがあるわたしも全然ダメじゃないと思えるようになりました。
ココからスタートだと思っています。
「自分はどんなことをしていたいのか。」
「どんな親でありたいのか。」
一から考えていきたいと思いました。
わたしは自分を大切にしながら、できることを頑張って、幸せに生きる親でいたい。
子どもも同じように
「どんなことが得意なのか」
「どんなふうに頑張りたいのか」
「どんな価値観を持っているのか」
普通とか、何歳だからにとらわれず、自分がやりたい、得意、好きなことから成長していけばいいと思います。
それにはまず元気になること。
その為に子どもの勇気やエネルギーが増える関りをしていきたいと思います。
3.まとめ
今回は子どもが不登校になった時にわたしが自分と子どもを監視していたことについて書きました。
自己否定している時、落ち込む時は自分や子どもを厳しく評価している可能性があります。
一度立ち止まり
本当にそうなのかな?
と自分に問いかけてみてください。
そうすることで、間違った思い込みや完璧主義になり過ぎていることに気づけたりします。
そしてもう一つ
元気になるにはどんなことをしたら良いのか?
を自分に聞いてみます。
それは自分をありのまま認め、自分の良さを褒め、楽しい、嬉しいを積み上げていくことだと思います。
わたしも親子で自分を大切にすることを積み重ねていくことを続けていきたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
週2~3冊程度の本を読みながら子どもへの関わりを工夫・改善しています。
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不登校の子どもの理解・良い関わり・親子のメンタルケアの参考になった本と参考になった理由をまとめ記事に書いています。
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