【不登校母のつぶやき】ではTwitterにつぶやいたことをもう少し掘り下げて書いていきます。
こんなツイートをしました。
こどもが不登校になったことやその後の子どもの状態を見ていて「不登校は親が悪い」からなのかなと考えてしまうことが多かったです。
自分に自信がない。
どうして良いかわからない。
でも子どもが元気になるためにわたしが落ち込んでいてはダメだと毎日は笑顔で少しでも楽しい一日になるように頑張ってきました。
それでも心の中はずっと自己否定の声が鳴りやまずにいました。
だけどふと気づいたんです。
「不登校は親が悪い」という考えがあらゆる場面でマイナスなことを引き起こしていること。
自分をネガティブな気持ちにさせ、自分を傷つけ、自分の力を奪っていることに。
もう一つ同じ日に書いたツイートを載せます。
最後に書いた一文がわたしにとって一番大切にしたい望みだと気づきました。
子どもの側で笑っているために気づいたら自己否定を遠ざけたい。
不登校は親が悪いと考えることで、子どもの隣で笑顔で過ごせないとしたら、それは自分だけでなく、子どもの為にもならないと思います。
子どもの頃にお母さんがいつも悲しい顔や辛い顔をしていたら自分も元気じゃなくなっていたと思いませんか?
そこで今回は「不登校の親が悪い」と考えることのデメリットをあげてみたいと思います。
そして「ではどうしたら良いのか」についてもわたしなりの今の考えを書いていきたいと思います。
1.「不登校は親が悪い」と考えるデメリット
まず「不登校は親が悪い」と考えることで良くなかったと感じたことをまとめてみました。
それぞれについてお話ししていきます。
①自信がなくなる
不登校は親が悪いと思うことでどんどん自信が無くなっていきました。
【自信がなくなることで】
思い返すと自分の考えや感じ方に自信が無くなって、大切にしたいことがぶれていました。
でもそのせいで自分の気持ちや考えを押し殺すことでどんどんストレスがたまり、突然感情が爆発することも多く、悪循環になっていました。
一番辛かったのは自分がやることは全て悪いことに繋がるのではと思ってしまったこと。
自分が親でなければいいのではないのか
と思ってしまったことも何度もありました。
そのため声をかけることが怖くなり、ただ見守るだけになっていました。
②エネルギーがなくなる
不登校は親が悪いと思うことでどんどんエネルギーもなくなっていきました。
【エネルギーがなくなることで】
エネルギーがなくなることでできないことが増えていきました。
そのせいでまた自己否定が増えるという悪循環でした。
自分を元気にすることもできなくなっていきました。
そのせいで対応や声かけを試してみることも減って、ただ見守るだけになっていました。
③被害者意識が強くなる
不登校は親が悪いと思うことで周りから責められていると思うことが増え、被害者意識が強くなりました。
【被害者意識が増えることで】
一番辛い時、本当に辛いことや弱音を吐き出せることで気持ちが楽になります。
また、わかってくれる人がいると思うだけで少し安心します。
そんな時被害者意識が増えることで周りの人と壁を作って話を聞いてもらうチャンスを失くしてしまいます。
これはわたし自身も何度も経験しました。
また我が家は長男が小2から不登校なので、その後お子さんが不登校になったお母さんから相談を受けることが多かったのですが、他の人に会いたくない、カウンセリングも責められているようだと言われる方が多かったです。
その気持ちとってもわかります。
更に相手の言葉を否定的に捉えてしまったこともたくさんありました。
そのせいで妹とは喧嘩をして、しばらく口を聞かなくなってしまいました。
また相手の言葉にすぐ傷ついて、しばらくそのことばかり考えてしまうことも多かったです。
④視野が狭くなる
不登校は親が悪いと思うことばかりに目が行き、視野が狭くなっていました。
【視野が狭くなることで】
一つの視点だけで考えることはあらゆる可能性を考えるチャンスを逃してしまいます。
いろいろな可能性を考え、今できることを積み上げることがとっても大事でした。
ネガティブなことばかり考えることでネガティブを引き寄せたり、現実に起こしてしまうということはたくさんの本に書かれています。
例えばゲイリー・ジョン・ビショップさん著の『あなたはあなたが使っている言葉でできている 』
(Audible会員読み放題対象・初回体験30日無料)の中で自分との会話でネガティブな話しが多いことによって起こることを下記のように書かれています。
自分とのネガティブな会話は気持ちを落ち込ませ、絶望を招く。ささいな問題を大問題のように見せ、ありもしない問題をつくり出す。話し方によっては、想像を絶する苦しみを味わいかねない。
『あなたはあなたが使っている言葉でできている 』ゲイリー・ジョン・ビショップさん著
反対に自分との会話でポジティブな話しが増えると起こることも書かれています。
自分とポジティブな会話を行えば、気分がよくなり、自信が増し、生産性が高まるといった好影響が出ることが次々と解明されている。
『あなたはあなたが使っている言葉でできている 』ゲイリー・ジョン・ビショップさん著
またネガティブなことばかりを考えていると
子どもにとって良いサポートを考えられなくなった。
今まで知らなかったやり方を探そうとも思いつかなかった。
勉強の仕方や成長できる場所、生き方など今までと違った新しい方法を探すことで子どもに合ったものが見つかるチャンスが増えます。
子どもの年齢がどんどん上がっていきます。
色々な方法を探すエネルギーがないことで子どものチャンスを狭めることはほんとうに避けたいと思います。
⑤時間がなくなる
不登校は親が悪いと思う時間のせいで、良いことにかける時間がとっても減っていました。
【時間がなくなることで】
このように子どもが元気にるために自分ができることをする時間がとっても減っていたと思います。
わたしは自己否定をしている時間、子どもは不安を一人で抱えたままにしていたことに気づき、ショックを受けました。
そんな時間を過ごすくらいなら、子どもと笑顔になること、楽しめることをやるほうが明らかに大事でした。
また子どもが外と繋がりたい、違う学校に行きたいと言った時の情報収集。
子どもが喜ぶご飯やスイーツを作ることのほうが元気になります。
このように不登校は親が悪いと考えることにはデメリットが多すぎます。
そこでツイートに書いたようにデメリットが多いという理由から不登校は親が悪いかどうかの判断は脇に置いて、今できる良いことを少しでも多く積み上げることを最優先したほうが良いと思いました。
それでも子どもと対していると自分が悪かったのかなと思うこともありますよね。
また自分の今までの関わり方や性格などが原因ではないかと思うこともあります。
そんな時どうしたら良いのでしょう。
2.不登校は親が悪いと考えてしまった時にできること
不登校は親が悪いと自己否定してしまう時に今わたしが取り入れていることをお話します。
不登校は親が悪いと考えてしまったことに気づき、自分としっかり会話をすることです。
- 自己否定する自分も悪くない
- 人間誰にもできないこと、わからないことがある
- 過去は変えられないけれど今からは変えられる
①自己否定する自分も悪くない
自己否定が始まったことに気づいたら、まずそう感じる自分に寄り添います。
「そう感じてしまう時あるよね。」と自己否定をしてしまう自分を肯定します。
自己否定をした自分に気づき、そのことでまた自己否定にならないように気をつけています。
②人間誰でもできないこと、わからないことがある
自己否定している自分を深掘りした時に親は子育てについて「何でもできなければいけない」「何でもわかっていなければいけない」という思い込みがあることに気づきました。
冷静に考えればおかしいことに気づくのですが、「良い親でいたい」という思いが強かったのかもしれません。
誰にだってできないことや苦手なことがあります。
判断に迷ったり、わからないことや知らないこともあるのが当たり前ですよね。
また親子といっても価値観や感じ方、見え方には違いがあります。
(そんなことにも以前は気づいていませんでしたが…。)
◆子どもがどんなことが嫌なのか。
◆どんなことで傷つくのか。
◆どんなことを大事にしているのか。
親が想像したところで違う世界を見て、経験してきたことも違うのでわからないのです。
だから「子どものことをわかって当たり前」を手放しました。
また自己否定に気づいたら「本当にそうなの?」と自分に聞いてみるようにしています。
今は不可能なハードルを自分に課して、できないことで自己否定することをやめる挑戦をしています。
ここで「挑戦」と書いたのはやめようと思っていても簡単にはいかないからです。
今も自分が悪いのでは?と思い浮かぶ時はあります。
気づいた時にどんな方法でこの思いを消せるのかを考えるようにしています。
「子どものことをわかって当たり前」「親として正しくいなければいけない」「いつも良い方法をとらなければいけない」などの価値を手放し、「自分を傷つけ、エネルギーを減らす」という理由で「自己否定」をやめる
③過去は変えられないけれど今からは変えられる
それでも後悔や自己否定をしてしまうことはあります。
子どもを傷つけてしまったことで今でも後悔しても足りないと思うことはたくさんあります。
そのことによって今も子どもが苦しんでいる姿を見ると本当に辛くて、自己否定という形で自分を傷つけたくなることもたくさんあります。
それでもやっぱり今まで書いたように不登校は親が悪いと考えてしまうことによって、自分だけでなく子どもにもデメリットがたくさんあることを痛感しています。
だからこそ、
これが今のわたしの願いです。
その為に
長い間、不登校は親が悪いのではと考えたことでたくさんの損なことや失敗をしてきました。
反対にもっと子どものためにできたことがあったのではないかと思うこともたくさんあります。
今はその気持ちを大事に、自分にできることを毎日少しずつ積み上げるようにしています。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
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