今回はわたしが長男と三男の「学校に行きたいけど行けない!」の対応で長い間、間違ってしまって一番大切だと痛切に感じている事について2回にわけてお話したいと思います。
この事を大切にするようになって不登校で高校受験を迷っている次男、不登校から登校できるようになった三男との関係もグーンと良くなって、本音で話しあえるようになりました。
この大切なこととは
こどもの本当の気持ちを聞いて、心から寄り添い、ありのままのこどもを受け止める
→共に戦う味方になって親子で工夫しながら解決していく
抽象的でわかりにくいと思われるかもしれませんが、やり方はとってもシンプルです。
わたしが実際に三男と実践した方法や注意してることも「学校行きたいけど行けない対応子供の経験や自信を積み上げる」のほうで詳しく書いていくので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まず 「学校に行きたいけど行けない対応①では」
長い間上手くいかずこどもを苦しめてしまった理由と
こどもの本当の気持ちを受け止めることでその子なりの解決法が見えてくるというお話を
また「学校行きたいけど行けない対応子供の経験や自信を積み上げる」では
実際にやってしまった間違った対応と
三男とやって良かった方法をお伝えしたいと思います。
登校渋りや学校行きたいけど行けないお子さんの対応に困っている方
ネットや本で対応策を読んだけどどれも我が子に合わないなと思っている方
一人一人のこどもに合った対応や解決策が見えてきた
こどもと親が協力するので良いアイデアが浮かびやすかった
お互いへの信頼がアップし親子関係が良くなった
登校渋りや不登校だけでなく日常の親子の問題を話し合って解決する方法をゲットできた
登校させるより心から受け止めるが大切な理由
今のわたしは3人のこどもの登校渋りや不登校を経験して、「登校させる」ことを優先するより、こどもの本当の気持ちを聞いて心から受け入れることがなにより大事だと思っています。
それは
ネットや本で読んだ「登校させる」対応も
わたしなりに一生懸命考えてやった対応も
ほとんど上手くいかなかったからです。
なぜ上手くいかなかったの?
- 「登校させる」ことを優先してこどもの本当の辛さや苦しさを聞いて受け止めてあげられなかった
- 本当の辛さや苦しさがわからないので問題への対応も経験もできず本当の解決はしなかった
からです。
登校させることを優先した対応は上手くいかなかった
我が家の長男が小4で完全不登校になる前と三男が小3で不登校になった時に朝になると
学校に行きたいと言いながら動けない、準備ができないことが続きました。
登校すると楽しかったと笑顔で帰ってくるし、夜は明日も行けるというのに朝になると行けない…。
お休みする?と聞くと
行きたい!!
と泣いていました。
でもお休みすることに決めて暫くして落ち着いてくると元気になるという感じでした。
わたしは学校に行った方がいろいろ経験がつめるし、本人も学校に行きたがっているしと
長い間本やネットでどうにか「登校させる」情報を集めて、色々な対応をしてきました
でも長男は
→そのまま五月雨登校
→小2の秋に不登校
→小3再登校できたもの不安は消えないまま
→小4秋に不登校
どんどん自信が無くなっていきました…。
その間も本やネットで情報を集めたり、わたしが教育相談センターのカウンセリングを受け続け、こどもの気持ちを少しでもわかろうと思ってきました。
そこでの気づきや自分なりに考えたこと、ネットや本で書かれていた登校できるようになったやり方をやってみても上手くはいきませんでした。
なんで普通に登校できないの?
我が子に問題があるの?
わたしが上手く伝えられないダメな親なのかな…
とずっと悩んできました。
学校に行きたいけど行けないで見えてきた私の不安
その後三男が小3で不登校になった時も
朝になると学校に行きたいと泣き叫ぶのに登校できない。
登校できるように
気持ちを聞いたり、
説得したり、
色々試しましたが、全く登校できない日が続きました。
でも三男が
学校に行きたい!
と毎朝泣き叫びながらも登校できない様子を見ていて、わたしも辛くて苦しくて…。
どうにもできないと登校させようと躍起になって、怒ってしまって…。
こどもがこんなに苦しんでいるのに傷つけてしまったことを後悔して、救えない自分が大嫌いで、大嫌いで、許せなくて本当に辛かった。
今書いていてもこどもの気持ちを考えると涙が溢れてしまいます。
でもそこでやっと気づいたんです。
わたしは大切なこどもの辛い気持ちは置き去りにして、自分が不安だから、その不安を解消したいから登校させようとしていたんです。
そこで自分の気持ちを書き出してみることにしました。
実際に書き出したものは下記の記事に掲載して、説明しています。
良かったら読んでみてくださいね。
そこで見えてきたのは
やっぱりわたしの不安な気持ち。
目の前でこどもが泣いて苦しんでいるのが嫌だった
その状況を変えたい、どうにかしたいと思っていました。
わたしの不安な気持ちが大きすぎて、こどもの気持ちに寄り添うよりこどもを登校させることで自分の不安な気持ちを解消しようとしていたことに気づいたのです。
わたしは自分の不安や辛い気持ち、学校に行けばすべて上手くいくなどの価値観と向き合う必要がありました。
そして自分の気持ちを自分で癒すことが必要だったのです。
親の不安な気持ちを癒すこと、親が安心することが一番大切だよということを下記の2つの記事に書いています。
良かったら読んでみてください。
こうやって自分の気持ちをしっかり受け止められて、やっとこどもの本当の辛い気持ちを受け止められました。
今までこどもが苦しんでいるのを見て、自分が辛いからどうにかしたいと思っていたけれど、本当にこどもの力になりたいと思えました。
そこでやっと気づきました。
- こどもの本当の気持ちを聞くこと
- こどものありのままのを受け止めてあげること
次に学校に行きたいけど行けない時、登校渋り、不登校の時登校させるための対応はこどもが本当に困っている理由をわからなくなってしまうということをお話します。
登校させる対応は本当に困っている理由が見えなくなる
こどもは理由があって登校できません。
その理由は一人一人違います。
でもわたしは「登校させる」対応ばかりに気を取られ、その子が登校できない辛さ、苦しさを聞いて、そのことに対応しないと解決しないんだということに気づくのに時間がかかってしまいました。
わたしは登校させようという思考で聞いていると登校させる為にどんな風に説得しようとか解決しようという考えで頭がいっぱいになり、こどもの気持ちを感じられなくなっていた気がします
また登校することが正しい、こどもの気持ちを説得して変えさせようとしていて、ありのままのこどもを受け入れようとは全く思っていませんでした。
変えるべきはこどもといった感じです。
これではこどもの立場から考えるとわたしが自分のありのままの気持ちを受け入れてもらえるとはとても感じられなかったと思うので、本音を話せなかったでしょう。
わたしも親が説得しようとしているなと感じて聞き流したこと何度もあります。
そんな時はわたしの気持ちを大事にしてくれていないと感じていました。
自分のことに置き換えてみたら簡単なのに、こどものこととなるとどうやって教えるか、導くかが先にきてしまっていました。
学校に行きたいけど行けないを解決するのにこどもが苦しい、辛い理由を知ることがとっても大切です。
その為にも登校させる為にを優先する気持ちは一度脇に置いて、こどもの本当の気持ちをありのまま受け止めることがとっても大切です。
次に学校に行きたいけど行けない時のこどもの気持ちを考えてみたいと思います。
こどもはたくさんの事に傷ついている
こどもが学校に行きたいけど行けない時
- 辛いことや、苦手があって学校で傷ついています。
- みんなのように登校できないことにも傷ついています
- お母さんが登校できない自分を悪い子だと思っていると感じて傷ついている
わたしは登校できないことをすぐに受け入れずに、怒ったり説得してしまったので、3番を強く感じていたと思います。
でも登校するのは辛いし、どうして良いかわからない…
これがこどもの状態だったと思います。
とても不安だったと思います。
わたしは「登校させる」にはということで頭がいっぱいでこんなことにも気づいていませんでした。
本当に酷いことをしたなと思います。
傷ついて殻に閉じこもっている状態では本当の気持ちを言えません。
お子さんによっては反抗的な態度をとって傷ついているように見えないこともあるかもしれません。
三男がそうでした。
今まではそんなに特別反抗的な子ではありませんでしたが、
反抗的な態度をするようになり、
ゲームを時間を注意してもやめられなくなり
片付けや寝る時間なども注意しても聞かなくなりました。
でも
どうせ自分がダメなんだ…
などという言葉をよく言っていて、ある時とっても傷ついているから反抗的な態度になるんだと気づきました。
自己肯定感が無くなってきちんとした生活をするエネルギーもなくなったんだと思いました。
どうせ頑張っても誰も自分をわかってくれない…。
そんな気持ちなんだと思いました。
大人でも理解してもらえない時、あまのじゃくになったり、自暴自棄な気分になったりしますよね。
殻に閉じこもってる状態だったと思います。
それだけ傷ついているということです。
こういう時心を開くのに時間がかかります。
そんなこどもに必要なのはまずは親の愛情を満たされるまで受け取ること。
今ならわかるのにあの時のわたしは登校させることばかりに一生懸命でそのことに全く気付きませんでした。
なにか他の価値観にとらわれている時、目の前のこどもの状態に気づけない。
この事に気づいてから説得したい、こどもを良くないと思った時はまず自分の気持ちを見直してみる。
どんな気持ちや価値観を大切にしているのか
その気持ちや価値観は本当に一番大切なことなのか
と改めて自分に聞いてみることが必要
登校するとか、周りから評価されるかは関係ない。
わたしが大切にしたいのはこども自身だったと気づきました。
それまで心配顔、困った顔を見せてしまって、こどもの自信やエネルギーを奪ってしまった。
でもありのままのこどもが大好きだと伝えれば良かったと気づきました。
こどもがお母さんやお父さんに自分の気持ちを理解してもらえたることはどんなに心強いでしょう。
認めてもらえると自分自身で
- 成長していくエネルギーがわく
- 挑戦しようと思える
- より良くなりたいと思える
という好循環がうまれます。
そうやって自信やエネルギーが増えていくことで登校することだけでなく、こどもが自分の人生を生きていくのにとても大きな力になるんだと実感しています。
こどもは学校で傷つき、登校できないことにも傷ついている。
まずあなたがとっても大切で大好きだと親の愛情を伝えてこどもを安心させることが大切。
学校に行けないのは怠けや甘えでない
こどもが学校に行きたいけど行けないのには学校で何か苦しいな、不安だなと思う理由があります。
ただ怠けている、甘えだと言われることがありますが、わたしは違うと思います。
なぜならずっとお家だけにいるのはつまらなかったり、寂しかったりするからです。
三男も不登校の間ずっと「つまらない」「つまらない」と本当に何度も何度もぼやいてました。
そして学校に行きたいと泣いて苦しんでいました。
長男はお家でブロックを作ったり、本を読んだりするのが好きで不登校で家に居るのは苦じゃかったと言います。
それは一部合っていると思いますが、それでも入園前から午前も午後も毎日友達と遊んでいたのに、登校できなくなって学校の時間友達とも会えず、一人きりでつまらかったし、とっても寂しかったと思います。
それでも学校に行けなかったのです。
こどもの気持ちを受け止めるて味方になる
今のわたしが大切にしたいことはこどもの本当の気持ちを聞いて心から受け入れることです。
- 学校に行きたいけど行けない
- 算数が上手く解けない
- 友達と仲良く遊べずひどいことを言ってしまう
- 習い事を頑張りたいけどどう頑張って良いかわからない
- お母さんの言うとおりにやりたいのにできない
こども達が問題があるんじゃなくて、みんな困っているだと思うんです。
こんな状態のこども達に必要なのは大人が考えた解決を教えるんじゃなくて、
- 困っている気持ち、悲しい気持ちを心から受け止める
- 今のこどもの状況に合った解決方法を一緒に考えて、味方でいる
ことだと思います。
まずこどもの苦しい気持ちを聞いて、
辛かったね。苦しかったね。
と共感する。
それからその原因がどうやったら減らしたり、無くしたりできるのかを一緒に考える
どんな風にしたらやりやすいか工夫しよう!
色んなアイデア考えようね。
と一緒に考えていくことがとっても力になると思います。
実際我が家ではこの方法に変えて、こどももどうやると良いか考えるようになりました。
親子の気持ちのズレがある時もわたしが困るなどありのまま気持ちを伝えて、どんな風にしたら解決するかを一緒に考えるようにしています。
また、こどもは
学校で苦しいこと
しんどいこと
辛かったこと
悲しかったこと
気持ちを聞いて受け止めてもらえることで
自分や自分の気持ちは大切にされるんだ
自分らしくやっていけばいいんだと思えるようになります。
そんな風に親が味方だと思えたらこどもは苦手や傷を乗り越える力がつきます。
親が味方になって気持ち受け止めることでこどもが経験や自信を積み上げていけく土台ができます。
子供によって違う「学校に行きたいけど行けない」原因
こどもが学校に行きたくない理由は様々です。
その子によって辛いこと、しんどいことは違いますね。
- 友達から意地悪されたり、嫌な事を言われて傷ついた
- 勉強、運動、友達関係などに苦手があり、自信がない
- 先生との関係
- 集団が苦手
- 他の子が怒られたり、喧嘩する声が怖い
- 音や声に敏感
- 時間や行動が決められていることが苦手etc.
その子によって自信がなくなったり、苦手、しんどい、辛いと感じていることがあるから登校できない。
だから親子でその原因を理解することが大切です。
それには 「 こどもの本当の気持ちを聞いて、心から受け止めること」が必要です。
皆さんのお子さんは
学校でなにが苦しかったのでしょう?
今辛いことはなんでしょう?
本やネットの情報も色々な対応を知るのにとっても役に立ちます。
でも
一人一人のこどものなかに答えはあると思います。
逆に本人の苦しさに蓋をして、説得や脅し、おだてなど原因に合わない対応をすると
こどもは自分の傷ついた気持ちや辛さを癒せません。
苦手や生きにくさを受け入れたり、練習して上手になったりすることもできません。
それは後々社会での生きにくさになることもあります。
我慢できてもずっと辛く幸せを感じられない人生になってしまう可能性もあると思います。
こどもの中には登校できて、経験を積むことで傷や苦手を解消していくケースもあると思います。
でもその可能性にかけてこども一人に任せてしまうより、わたしはこどもをサポートして良い経験を積ませてあげたい。
その為に
- 登校させるという気持ちを優先しない
- まず傷ついているこどもを愛情で満たしましょう
- こどもの本当の気持ちを聞いて、心から受け止め、こどもの気持ちに寄り添いましょう
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
次回実際に長男と三男の 「学校行きたいけど行けない」 時にやってしまった間違った対応と三男とやって良かった方法をお伝えしたいと思います。
毎日お疲れ様です。
こどもが学校に行けないと将来のこと、毎日のこと、学校への連絡、お友達との関係など不安や辛さがいっぱいになって、なかなかこどもの気持ちを思いやる余裕がなくなりますよね。
わたしはそんな自分のこともたくさん責めていました。
お母さんなのに、こどもをきちんと登校させなきゃという思いと目の前の苦しんでいるこどもの気持ちに寄り添いたいという思いに引き裂かれ、どうして良いか全くわからず苦しかったです。
でもだれでも初めてのことはわからなくて当たり前。
今苦しんでいるこどもも将来のこどももどちらも大切な我が子なのだから迷って当たり前です。
今の状況を変えたい
将来が不安
こどもが苦しんでいることが悲しい
みんな大切な自分の気持ちです。
自分を否定しないでください。
困った時、辛い時は学校や行政に問い合わせをして相談できるところに繋がりましょう。
自分の辛い気持ちを聞いてもらいましょう。
わたしも落ち込んでしまう気持ちも
悲しい気持ちも
自分の気持ちを全て大切にしながら、こどもの気持ちにも寄り添っていけたらいいなと思っています。
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