不登校中学生 理由がわからない時に子どもの力になるステップ【不登校母のつぶやき9】

不登校中学生 理由がわからない時に 子どもの力になるステップ 不登校

不登校の理由がわからない時に、どの年齢(※1)でもまず安心して、自分の気持ちや考えを話しても大丈夫と思ってもらう関係を築くことがすごく大事だなと感じています。

(※1:特に中学生以降は脳が発達してきて、小学生の時より俯瞰して全体を見たり、自分の内面を感じて、言葉にできる能力が発達していく時期だと思います。)

何故なら

子どもの本音や弱音、愚痴、不満、不安などに回復や次の挑戦のヒントが在る




その子が感じてきたこと、考え、注目や気にしていること、信念がその子の不登校の理由や回復、必要なサポートや助け、その後のステップなどを理解するための大きなヒントだと感じてきました。


良い悪いとジャッジせず、親子で子どもの気持ちを聞いて、わかっていくこと。

これが本当に大事だと痛感しています。


私は長い間これが出来ていなかった。

私が望んだり、想像することを勧めてきた。


子どもが

望んでいること
助けて欲しいこと
怖れや不安で壁になっていること

ここを親子で解きほぐして、受け取っていくことが大事だった。

それを始めて、少しずつ息子たちが自分の気持ちを話したり、そこから自分に向き合っていると感じています。


彼らが何重もの鎧の奥に隠した本当は望んでいること、怖れや不安、自分や周りの人を信じられない気持ちを私に話してにきてくれることが増えました。



自分で受け止められるようになったから語れるようになったのかなと感じています。

諦めたり、無かったことにして自分を守ってきた願い。


安心して、自分に向き合い、理解し、自己受容することがとても大事なんだなと自分のことでも痛感しています。


ここをわかって、受容できていくと親子で安心が増えて、自信やエネルギーが溜まりやすい。



今までその関係が築けていなかったという意味ではありません。

でもなかなか親に話せないことがたくさん在るのが普通だと思ってきました。



それは親が正しさを知っていて、子どもジャッジしたり、教えたりするという関係性だったからなのかもしれないと本や講座で学ぶうちに感じるようになりました。



だから子どもが今まで感じてきたこと、考えてきたこと、気がかりだったことを親や大人に素直に話すことが危険だと感じてしまっている可能性はとても高い



息子たちと対話をしていく中でも感じてきました。


それだけ我が家では私の価値観や基準が正しくて、そこに合わせるようにと関わってきたなと思います。

それが子育てだくらいに思っていました。



だから子ども達は自分の中に在ることを隠したり、偽ったり、合わせないと危険だと感じてきたと思います。

またそれができない自分はダメだとか、親に信頼されないと思ってきたと思います。



それが息子たちが何に困っていて、どうしたいのかを素直に話しが出来なくなっている原因だったと思っています。


彼らが

本当に苦しいこと
違和感を感じること
傷ついたこと
絶望していること

これらをわからないままでは、どんなサポートが必要なのか、どんな道を進めばいいのかまったくわからなかったよなと思います。

不登校母 わからない 悩む



そして他の誰かが上手くいったことや、誰かが決めた不登校の子どもの良い関わりを探していた。

それを押し付けて、更に子どもの自尊心やエネルギー、本来持っている力を奪ってしまっていた。



相変わらず子ども本人が不在だったなと感じています。


その子自身の話し。

その子が体験から感じてきたことが大事だった。



子どもたちが自分は何だと思っているのか。
世界や周りの人は自分をどう思っていると感じているのか

こういうことがヒントになるんだなと思います。



でもここに触れるのにたくさんのブロックがあると感じています。

  • 今まで生きてきた中で、こんな自分はダメなんだ、良くないと思い込んできたこと
  • 学校で感じてきた辛さ、苦しさ、劣等感、恥など
  • 学校に行けなくなったことで感じた劣等感、恥、罪悪感、自己否定など

自分をダメだ、未熟だ、能力や努力が足りない、みんなと違うなどと思い込んでしまっている場合が多い。

それが子どもが本当に感じ、考え、気になっていること向き合ったり受け止めたり表現することを難しくさせてしまう。

我が家の場合、どんな気持ちや考えも在っていいというところから安心して話しができるまでに長い年月がかかってしまいました。

私が誰かの良い関わりや良い親とはと自己改善に走ってしまって、子どもが安心して気持ちを吐き出せる人として、子どもの側に居られなかったからです。



親子の絆

それは私の劣等感、恥、罪悪感から来ていました。


たくさんの良い悪いという思い込みを持っていて、息子たちだけでなく、自分を評価して、責めていたんだと気づきました。


その為、子どもの課題を自分の課題として引き受けてしまう。


そのせいで子どもが自分につながり、向き合い、自分に合ったやり方などを理解して、挑戦していくサポートができなかった。



そもそもそこに気づけなかった。

脳や神経、身体の反応の仕組みやトラウマ、無意識や思考の仕組みなどの本を読んだり、講座で学ぶ中で、それらがどれだけ自分を理解し、自分に合ったやり方を模索することも邪魔してしまうのかを痛感しています。

そして私たちはたくさんの○○べきや縛りのなかで、自分を評価し、責めたり、脅して無理やりやらせていることがとても多いんだと気づきました。

無意識に書き込まれた信念、思い込み、正しさ、良いことや悪いことと決めていることが自分にプレッシャーをかけたり、無理してやらせてしまう。

それが心身に大きなダメージを与えてしまう。



限界になって、自分にはもうムリなんだと無力感と絶望を感じて、動けなくなってしまう。



それが不登校の原因の場合はとても多いと思います。

そこが深い傷や痛みになっている。

回復のプロセス
  1. 安心したつながりを感じてもらう
  2. 痛みや傷を癒す
  3. 自分に課している無理難題や基準、思い込み、ブロックに気づいていく
  4. 自分に合った生き方、やり方、内容、ペースでいいんだを感じてもらう
  5. 自分にできることで挑戦しながら、自分に合った方法が在るんだと実感してもらう

これが回復のプロセスだと感じています。



どの段階でも対話で子どもの中に在ること(感情、思考、願い、選択)を親子で受け取っていくことがとても大事だなと感じています。



不登校親 大切な気持ちや願い



その為にもまず最優先なのは下記の3つだと思います。

  • 安心して休む
  • 安心したつながりを感じてもらう
  • 安心して自分の好きなことをしていく

傷を癒し、エネルギーを溜めていく。



その期間やプロセスも一人一人違うなと息子たちや周りの人達を見ていて思います。



だからこそ対話が大きな力になると感じています。

今子どもがどんな段階や状態に居るのかを知るためにもただ今の彼らのことを受け取り、理解していくことが力になると思います。

対話に意識したいのは

  • 良い悪いとジャッジしたり、アドバイスしないでまず受け取ることに専念する
  • 親子で子どもの内的世界を理解していく
  • 一つ一つの気持ちを丁寧に受け止め、そこにどんな信念やブロックが在るのかを受け取っていく

ここは詳しくはまた別記事で書きたいと思います。

子どもがエネルギーが溜まってきたら、親も自分の感情や価値観、願いなどを表現していくことができると思います。

意見や価値観を正しさではなく、一人一人違うのが当たり前なんだというところから、表現して対話していくことができると、親とは違う子どもが自身の価値観や願い、意見が在ることに気づいていけると思います。

親や周りの人や社会の求める事ではなく、自分の求めることに明確になり、それを叶える為に何ができるのか模索していくこと。

これが自立だと思います。


そういう意味では私は全然自立していなかったと息子たちとの対話や本や講座の学びで気づいていきました。

子どもは小さな頃からの関わりで親は自分に否定や強制をしてくると感じている場合が多い

  • 一人一人違っていいし、違うのは当然なんだと伝えていく
  • 自分につながり、自分の感情とニーズを理解していくことが大事

ここを何度も伝えていき、自分につながり、自分軸を確立していくことがとても大事だと思います。

今息子たちと対話したり、自分の中に在る感情やニーズを日常で受け取りながら、私も自分軸を理解し、そこから選択や挑戦することを始めています。

誰かの評価ではなく、自分を生きること。

子どもも親も自分で在っていいと信じて、生きていくこと。

不登校の子ども 自信が溢れる


息子たちが教えてくれた、思い出させてくれている大切なことだと思っています。

子どもが自分につながり、自分の感情とニーズ(価値観や大切にしたいこと、願いなども)を理解していくためにNVCの本がとても参考になります。



NVCは非暴力コミュニケーションというもので、相手も自分もありのまま在っていいというところからジャッジせず、お互いの感情とニーズを聞いて、お互いを満たす方法を共に探求、創造していく方法を学べます。

ただの手法ではなく、自分自身も相手も尊重し、認めていくためにできることがたくさん説明されています。


自分の願いやニーズを表現して、相手の感情やニーズも受け取る。


どちらかが正しくて、どちらかが間違っている
どちらかが我慢して、相手のことを優先する

ではなくて、それぞれを尊重する方法を共に探求、創造していくものです。



夫婦や自分の両親、大切な関係や仕事場での人間関係などあらゆる場で活用できます。



また自分が自分をどんなふうに扱っているか、先ほど書いた信念やブロック、自分に課していることやプレッシャーをかけていることにも気づけると思います。



自分を大切にして、毎日の選択をしていく為にもとても力になる本だと思います。


ここを自分にしていくことで、子どものことも自分を罰したり、感情的にならずに受け取ることができるようになっていくと実体験から感じています。

穏やかで安心した関係を築く力になると思います。

是非読んで欲しいです。

私は下記の2冊は5回以上読んで、日常に取り入れています。

「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC  』


「わかりあえない」を越える――目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC (海士の風)

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版 (日本経済新聞出版)


NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法 新版 (日本経済新聞出版)

また4月に子ども『NVC 非暴力コミュニケーションワークブック ~親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て~ 』という本が発売され、先日購入し、現在読み進めている途中です。


NVC 非暴力コミュニケーションワークブック ~親と子どもが心でつながる「キリン語」の子育て~



子どもがプレッシャーや警戒なく話ができる関係は親もプレッシャーや警戒がなく、安心して居られる関係だなと感じています。

それこそ親子でエネルギーや元気が溜まり、自己信頼が増えていくことだなと感じています。

周りと比較するのではなく、親子共に自分を信頼して、それぞれのプロセスを辿っていることを感じられる。

それが次の道を見つけてくれると感じています。

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