学校行きたいけど行けない対応子供の経験や自信を積み上げる

五月雨登校
知りたい

五月雨登校や学校に行きたいけど行けない子ども。マイナスな経験ではなく、ポジティブな経験や自信にするにはどうしたらいい?


今回は「学校に行けない理由 子供の気持ちを受け止め味方になる」 の続きで


  • 長男の経験や自信を奪ってしまった対応
  • 経験や自信を積み上げるには苦手や辛いことを明確にしてこどもと対応策を考える
  • 実際に三男と気持ちを書き出して解決策をみつける方法
  • こどもの気持ちを聞くときに大切にしたこと

をお伝えしたいと思います。



一番お伝えしたいのは

こどもが自信を無くしていく対応じゃなくて、

経験や自信を積み上げる対応をしていこう

ということです。

この対応をしていくことで、
三男は不登校から復帰して10か月経ちますが

効果
  • 自分の苦手を少しづつ経験しながらクリアして自信がついた
  • 違う苦手にぶつかった時も親子で相談して、工夫するやり方が身についた
  • 親子でストレスや不信感が減った
  • 親子の絆が深まって、日常生活の問題も相談して改善しやすくなった

このように学校に行く経験や自信を少しずつ積み上げてきました。


我が子たちは不安に感じやすいタイプなのでこれから先も苦手や不安を感じることはあると思います。
その時も気持ちを伝えて、一緒に相談して解決していけることは大きな力になると思います。


またこれを続けていくことで思春期には自分で気持ちに向き合って、必要な場面で上手にヘルプを出せるようになって欲しいなと思っています。

その力は大人になっても仕事や友人関係など人との関わりでもこどもたちを助けてくれるだろうと思っています。


不登校でも良い友人関係を作る


まず前回の記事「学校に行けない理由 子供の気持ちを受け止め味方になる」 を簡単にまとめると


  • こどもは困っていて、とても傷ついている
  • 傷ついて自信が無くなっている気持ちを慰めることが最優先
  • その子に合った対応は心からこどもの気持ちを聞くことでみつかる

ということでした。

読んでいない方はぜひ読んでみてください。

始めて長男の学校に行きたいけど行けないに直面したわたしは、長男の気持ちを理解する方法でなく、登校する経験をたくさんさせたいという思いで対応を続け、長男の苦手や辛さに対処する経験も自信も得られないままになってしまいました。


その後三男が毎朝「学校に行きたい!」と泣き叫びながらも体が動かない状況を見て、こどもの苦しさを心から受け止めることができました。

それまでは登校できない困ったこどもから困っているこどもに視点が変わり、どうやってサポートすることがその子の力になるのかを考えるようになりました。

そして子供の気持ちを本気で聞いて、一緒にできることを探し、その子なりに経験や自信を積み上げられると気づきました。


実際に長男や三男のその時々の様子とわたしの気持ちや対応をお話して、次に三男とやってよかったことを実際の会話も取り上げながらお話していきたいと思います。



まず最初に長男の登校渋りに対してどんな気持ちでどんな対応をしていたかをお話していきます。



長男が「学校に行きたいけど行けない」時の私の気持ちと対応


ここでは長男の登校渋りの時こどもの様子やわたしの気持ちや対応をお話します。

こちらは反省点ばかりなので、実際に三男とやってよかった方法まで飛んで読まれる場合はこちらをクリックしてくださいね。


長男が朝「学校行きたいけど行けない」時の登校前の様子は

  • 朝起きて朝食はしっかり食べれる
  • 登校準備をする時に元気がなくなって動けない
  • 「時間だよ」「準備して」「体調悪いの?」など声をかけると泣いて布団に潜ってしまう

学校に行きたいけど行けないで布団に潜ってしまう


長男が小2で不登校になる前の様子・私の気持ちや対応は

【 長男の小学1.2年生の時 】

様子
  • 入学当初から不安で一緒に登校
  • 休み明けや時々休む日がある
  • 登校しなきゃという思いと体が動かない状態に苦しむ
  • お腹が痛くなる
  • 学校が怖いと言っていたが何がか言えなかった


わたしの気持ちと対応
  • 【気持ち】 学校に行くのは当たり前
  • 【気持ち】 親はなんとかしてこどもを学校に行かせなければいけない
  • 【気持ち】 登校できるようにどうするかネットの情報や本を読む
  • 【対応】  登校するのが前提で子供になんで学校が嫌なのか聞く
  • 【対応】  登校させるために説得、怒る、無理やり連れていく、ご褒美、罰


良くなかった点
  • 登校させることばかり考えて、こどもの気持ちを心から聞けてない
  • 登校できないこどもを否定していた
  • こどもの気持ちではなく自分の不安な気持ちを優先 
  • わたしの思うようにならないと怒る 
  • こどもは親の言うことを聞くことが良い事という考え方
  • 1週間登校できたらご褒美をあげる
  • 登校できない日はゲームはダメと罰を作っていた


その後五月雨登校やお休みしながら登校していましたが、学校に行く不安に対して何の解決もしていないので、長男の学校に対する不安は無くなりませんでした


ご褒美の為
ゲームをする為
友達と遊びたい為に

頑張っていただけです。


その後クラスメイトから蹴られたことがきっかけで登校できなくなりましたが、本当の原因は違ったのだと思います。

相手の子に注意してもらいましたが、登校できるようにはなりませんでした。

それまでに

  • 学校が苦しい、辛いという長男の本当の気持ちを聞いてこなかった
  • 辛かったねとありのままの長男の共感してこなかった
  • 抱きしめて大丈夫だよと安心させてあげなかった
  • できることをこどものペースで経験するチャンスを奪ってしまった


これではエネルギーも自信もなくなっていったのも当然だったと思います。

その後このままの対応ではダメだと気づき、わたしが教育相談センターの教育相談に通うようになりました。

そこで自分の不安を話していくなかで気づいたのは

  • 今はこどもにエネルギーが無くなっている
  • 無理に連れて行ったり、怒ったり、説得するとさらにエネルギーが減る


というこどもの気持ちが少し考えられるようになりました。

5か月休んで、少しエネルギーがたまってきたので長男と話し合い小3の4月から登校することに。

学校は不安だというので、暫く付き添いで登校することにして、その後登校するようになりました。


それでも不安は無くならないまま、登校したり、お休みしたりが続きました。

その頃の長男の様子と私の気持ちや対応は

【 長男小学3.4年生の時 】

様子
  • 登校する前は毎日不安そうにしていた
  • お腹が痛くなる
  • 休み明けや時々休む
  • 登校しなきゃという思いと体が動かない状態に暴れて苦しむ
  • 休んでいいよと言っても葛藤して暫く苦しむ
  • 学校が怖い


わたしの気持ちと対応
  • 【気持ち】 学校に行くのが辛い日はお休みするのは仕方ない
  • 【気持ち】 少しでも登校するうちに学校に慣れて欲しい
  • 【気持ち】 登校できるように、怒ってエネルギーを減らさない
  • 【対応】  生活のなかで自信がつく声掛けを心がける
  • 【対応】  登校できるように朝長男が元気になる関わりをする
  • 【対応】  登校するのが苦しい時休んでいいよと伝える
  • 【対応】  登校しない日はゲーム無しなど、登校するほうがいいと思えるような対応

良くなかった点
  • 相変わらず登校させることばかり考えて、こどもの気持ちを心から聞けていない
  • 登校できないこどもを否定していた
  • こどもの気持ちではなく自分の気持ち優先
  • 登校させるを目的にした対応や声掛け 
  • 登校しないとゲームできないという罰を与えていた 

登校できない日は登校できるようになる為に休んでエネルギーをためるんだと思っていました。

この頃は無理に登校させようと思っていなかったり、

お休みしても怒ったりしなくなっていました

でもそれは登校できるようになる為で

相変わらず登校できないことを心の中では否定していました。


こどもの気持ちを理解するどころか、表面的に受け入れながらもいつか学校に慣れて毎日登校できればいいと願っていました。

ここでもわたしは「こどもの本当の気持ちを聞く、こころから受け止める」ことの大切さに気付けませんでした。

しかも登校できない長男をずっと否定していた…。


長男はどんな風に思っていたのでしょう


お母さんは自分の辛さをわかってくれない…

自分はどうなっちゃうんだろう

自分はダメな人間なんだ

そんな気持ちのまま毎日一人不安と戦っていたんだ


どんなにか心細かったか

どんなに悲しかったか


何年も一人で耐えさせてしまった。

お母さんが自分の気持ちをわかってくれて一緒に考えてくれると思うだけで、どれほど心が軽くなるかと思います。


あの時自分の不安を優先した対応は本当に酷すぎて、今でも涙が出ます。

あの頃に戻ってやり直したい、長男を抱きしめて、

大丈夫だよ。

一緒に考えよう。

と言ってあげたいと何度も思います。

皆さんにもお子さんにもそんな悲しい思いをして欲しくないなと思います。



学校に行けないとこどもの将来が心配だし、

初めての経験でどう対応して良いか不安になると思います。


でもまず一番初めにすることはこどもを登校させることではありません

こどもは登校できなくて困っていて、傷ついています。

大切なこと
  • 辛かったね。悲しかったねとこどもの気持ちに寄り添って慰めること
  • 大丈夫だよ。お母さんが味方だよ。一緒に解決していこうと安心させること


でも実際に学校に行けないこどもを目の前にして、登校時間が迫るなかではそれがとっても難しいですよね。

今日学校を休ませたら、更に行けなくなるのではないかという不安

もしかしたら朝少し行きにくいだけで、登校すれば楽しいと思えて、経験になるのではという迷い


なにが正解かわからなくて登校させたくなってしまう


わたしはそんな気持ちがグルグル回ってしまって目の前のこどもの気持ちに寄り添う余裕がなくなってしまいました。


でもこどもが登校できない状況なら、一旦その気持ちを脇に置いてこどもの気持ちをしっかり聞こうと決めてください。


とっても大切
  • このままでは良い経験はつめない
  • 自信もエネルギーもなくなってしまう
  • 苦手や辛いをその子に合った方法で経験しないまま成長してしまう


だからこそまず

大丈夫だよ。

お母さんは味方だよ。

一緒に考えていこうね。

と言って抱きしめてあげてほしい。

そして、苦手や辛さをスモールステップで解決していく方法を親子で協力して探してほしいです。


わかっていても難しいと思う時はお母さんの心が疲れて限界です。

そんな時はまず自分を大切にして、相談にいきましょう。

自分の不安が強い時はこどもの気持ちに寄り添えません。
わたしも今もそうなので不安な気持ちよくわかります。

初めてのこと、大切なこどものこと、将来に関わることなので、不安になって当たり前です。
一人では難しいです。


一人で抱え込まず色々な人に助けてもらいましょう。


親の不安な気持ちを癒すこと、親が安心することが一番大切だよということを下記の2つの記事に書いています。


良かったら読んでみてください。



また、今すぐに相談に行くのは難しい方は自分の気持ちを書き出すと本当の気持ちがわかって、自分がどうしたいか決まるので、安心して対応しやすくなります。

そのことについても気持ちの書き出し方を書いているのでこちらの記事の最後の章を参考にしてみてください。


次に三男が小学3年生の頃不登校になってその後登校してからの事をお話します。


三男の「学校に行きたいけど行けない」で気づいた大切な事


三男も朝食後に登校準備ができなくなり、そのまま不登校になりました。

直接の原因はクラスの子数人に意地悪や仲間外れ、バカにされるなどがありました。


クラスの子はみんな僕を嫌いなんだ…

と言っていました。


先生には伝えて、相手の子とも話し合いをして、傷ついたことや止めて欲しいことを伝え、仲直りはしました。

でもそれから登校すること、クラスに入ることが怖くなってしまい3か月弱不登校になりました。


それでも放課後に登校したかったと泣いて暴れる毎日で三男の本当の気持ちは何なんだろうと考えたり、三男の気持ちを聞いていました。

学校に行きたいけど行けなくて泣く子供


最初は相変わらず長男の時と同じで、どうやって説得すれば登校できるかと自分の気持ちを優先していました

例えば

ゆっくり休んでいいよ
意地悪されても自分が悪くない時は気にしないんだよ
意地悪な子とは距離を置いていいんだよ


と休んでエネルギーをためること、こどもの考え方を変えて学校でやっていく力を身に着けることばかり考えていました。


不登校の時に家で元気になる為にやっていたことは別で書いています。

リンクを貼ったので良かったら読んでみてくださいね。




でも三男が登校できなくて休むのに毎日泣いて苦しんでいるのを見て、どうしたら良いのか色々考えました。

その頃の三男は


様子
  • 登校しなきゃという思いと体が動かない状態が苦しくて暴れる
  • 休んでいいよと言っても葛藤して決められないのでおさまらない
  • 放課後にまた登校したかったと泣きわめく


その様子を見ていて、

気づいた事
  • 三男は本当に学校に行きたいんだ。
  • 学校に行きたいのに不安やしんどいことがあって体が動かないんだ。
  • わたしはこどもの本当の気持ちを全然わかっていないんだ
  • 三男の本当の気持ちを知りたい。

とやっと目の前にこどもの気持ちに目が向いたのです。


そしてもしかしたら

本人も何が行けない理由なのかわかっていないのかも


そこでこどもの気持ちを知る為に気持ちを聞きながら紙に書いて、見える化していくことにしました。

次にどんな風に書いていったかをお話していきます。


こどもの気持ちを書いて見える化すると親子で解決策をみつけられる!

まずどんな風にやっていたか書いたものをお見せしますね。


学校に行きたいけど行けない子供の気持ちを紙に書き出して見える化


最初に「行きたい」気持ちと「行けない」気持ちを書いてからこどもの気持ちを聞き始めました。

(私) 学校に行きたい気持ちと行けないと気持ちの両方があるんだね。

(私) どちらのほうが多いかな?それとも半分半分?

(子) 行けない気持ちのほうが少し多い

(私)  行けない気持ちが多いんだね

     なんでかな?

(子)  教室に入るのが怖い

(私)  いじわるされたから教室に入るのが怖いんだね

    怖いから学校に行かないほうがいいなと思うかな?

(子) ヤダー!行きたい!

(私)  行きたい気持ちはなんだね。

     なんでかな?

(子)  友達と遊びたい

(私)  友達と遊びたいんだね。中休みや昼休みに遊びたいの?

(子)  放課後も遊びたい

(私)  放課後も遊びたいんだね。放課後に遊びに行ってみる?

(子)  学校行ってないのにどうしてあそんでるのと言われるかもしれない

(私)  何か言われるか心配なんだね

(子)  うん

(私)  どうだったら行けそうかな?中休みからだと行けそうな気がする?

(子)  中休みからなら行けるかも

(私)  じゃあ中休みに間に合うように行ってみようか

(子)  でも怖い

(私)  怖いんだね

     行ってみて嫌だと思ったら帰るのはどうかな?

     先生に辛くなったら伝えて帰りたいと言っておいたら安心する?

     「とちゅうで帰る券」を持ってたらどうかな?

      (手書きの漢字が間違っています。失礼しました。)

(子)  いいかも

(私)  それでトライしてみようか

という感じでこどもの気持ちを聞きながら紙に書いていきました。


ここで気をつけていたこと

気をつけたこと
  1. 一番の目的は登校することではなく、親子でこどもの気持ちを知ること
  2. 行けない理由だけでなく、行きたい理由も聞く
  3. こどもの答えが私の価値と合わなくても否定や考え方を変えようとアドバイスをしない
  4. 上手くいかなかった時がとても大事。また工夫してチャレンジすればいいんだよと励まして、同じように聞いて、書き出して、工夫できることがないか一緒に考える


一つずつ説明していきます。

1.は一番心に留めておきたいことです。登校させることが目的でないことをしっかり肝に銘じました。


2.は行けない理由ももちろん大切ですが、こどもの頭に行けないことばかりが残ってしまわないように行きたい理由も聞きました。

他にもいくつか理由があります。

理由
  • 親子で行けない理由ばかりにとらわれない
  • こどもが学校の好きなことを意識できる
  • 行きたい事は登校するモチベーションアップにつながる
  • 親もこどもが学校に行きた理由があることがわかって安心する


自分が好きなことは力になるし、それを知っていると対策もとれると思っていました。


3.はこどもが今後も本音を言いやすい親子関係を作る為にとっても大事と思っていました。

否定されたり、こう考えたほうが良いというアドバイスはこどもからすると自分の気持ちを否定された気持ちになります

わたしも親に相談した時に違う方法をアドバイスされたらなんだか今の自分を否定された気になる時があります。

まずはこどもの考えを丸ごとを受け止めることを大切にしました。


4.はこどもの希望にそってやってみても上手くいかない時はでてきまます。

その時がとても大切だと思っていました。

こどもはショックをうけるので、また違う工夫をしてみればいいんだよと励まします。

逆に

あなたが決めたことでしょう!

なんで登校できないの!

と怒ってしまわないように気をつけました。

なぜなら

怒られたら、自分の力を信じられなくなります。
自分を信じられなければ挑戦できなくなります。

なにより挑戦して、たくさん経験することを大切にしました


実際に三男は1日行けても翌日は登校できなかったりもしていました。

その時はまたなにがしんどいのか嫌なのか紙に書いて、一緒にアイデアを出すことを続けました。


それからわたしはこどもと困ったことを話す時に

工夫できることある?

面白いやり方ある?

という言葉をよく使います。

そんな風にすすめるなかで他の方法もできて、○○券にしていました。

  1. やっぱり登校券」→朝学校に行きたいけど動けなくて、葛藤して決められない時辛いので、
    とりあえず欠席と連絡して気持ちを落ち着けたほうが辛くないねと話し合って決めました。
    登校したくなったら登校できるという安心感で落ち着くことができました。
  2. 別室で気持ちを整える券」→学校に着いても教室に入るのが怖くて門から動けない日が度々ありました。
    かなり長時間になってしまって、でも帰りたくないというので、どうしたらいいかねと相談しました。
    一度学校に入ってしまってまず別室に行って教室に行きたくなるまで気持ちを落ち着かせよう。
    もし帰りたかったら「途中で帰る券」が使えるから安心だねと話し合いました。

1. の「やっぱり登校券」のおかげで朝長く悩んで叫んだりするのが減りました。

2.の 「別室で気持ちを整える券」 のおかげで門や学校の下駄箱前で入れない日がとても減りました。

こどもの本当の気持ちがわかって良かった事は

こどもにとって良かったこと
  • お母さんや先生にわかってもらえて安心した
  • 困ったり、不安になったらお母さんや先生に伝えて良いとわかった
  • 学校で困ったり、不安になった時に伝える経験ができた
  • 相談しながら自分で決められて自信ができた

わたしにとって良かったこと

・こどもが何に不安やしんどさを感じているかわかって、サポートしやすくなった

・こどもの困った行動の裏にある気持ちがわかって、まず気持ちに寄り添えるようになった

・こどもも気持ちをわかってもらえて反抗的な態度が落ち着いてきた

・一つずつこどもの気持ちにそって解決していく度に自分のやり方にも自信ができた

このように親子で良い効果がたくさんありました。

ただ最初から何もかもうまくいったわけではありません。

やりながら良くないなと思ったことは変更していきました。



長男と三男の時の違い

ここで長男と三男の時の対応の違いをまとめてみます。


長男の時三男の時
私の気持ち受け入れていない協力的
私の対応登校させるための対応こどもの苦手や不安な気持ちに合った対応
こどもの気持ち 一人で頑張らなきゃいけなくて不安お母さんが味方で安心
経験したこと苦手や不安に対しての対応を経験できない苦手や不安に対して自分なりのやり方を経験できて自信になる

表にしてみると更にこどもが受ける影響に大きな違いがあるなと感じました。


本当に情けないし、恥ずかしいですが、私は長年目の前にいるこどものことを大切にしないで理想や普通にこどもを無理やり当てはめようとしてしまいました。


今登校渋りや学校に行きたいけど行けないというお子さんの対応で悩んでる方の参考になればいいなと思います。

次にこどもの気持ちを聞くときにわたしなりに気をつけて大切にしていたことについてお話します。


本当の気持ちをじっくり聞く時に大切にしていること

わたしが今こどもの気持ちをじっくり聞くときに大切にしていることは

  1. 本当の気持ちを話せるように安心した関係や場を作り優しい声かけをする
  2. 評価や否定をしないでこどもの気持ちを聞いて、自分がその気持ちの時どんな言葉をかけて欲しいか考える
  3. こどもから気持ちが出てこない時はまず推測した気持ちを書き出してみる
  4. 解決方法は我慢するや頑張るではない方法を工夫する


一つずつ説明していきますね。

1.は学校に行けないことや態度が悪いことを怒っていたので、素直な気持ちを言いにくいだろうと感じたのです。

なので最初に

あなたの気持ちを受け止めたい
あなたの辛さをわかって、味方でいたいんだよ
一緒に考えて解決したいんだよ
だから本当の気持ちを話してねと伝えました。

話しをする時は

  • ゆっくりと優しく話す
  • 笑顔
  • こどもの目線になる

という3つのことを意識して、こどもが安心して話せる雰囲気作りをしました。

何故なら普段の親子の会話とは違った特別な状態を作りたかったからです。

日常生活ではどうしてもこどもに指示や注意が多くなります。
その状態のままだとこどもが本音を言いにくいと思っていました。

わたしの目的はこどもの本当の気持ちを聞いて、こどもにあった解決方法を探すことです。
その為にわたしのこどもに心を開いてもらうことが最も大切だと思っていました。


こどもに警戒心があるなと感じる時はまず親子で一緒に楽しんだり、遊ぶことがおススメです。

一緒に何かを楽しんで笑い合うことでこどももお母さんが自分を好きだと感じられるようになると思います。

我が家ではボードゲームやカードゲームや、映画を一緒に観たり、一緒にお出かけするのが良かったと思います。

先ほどもリンクを貼りましたがボードゲームやカードゲームについてはおススメや初心者の方に遊び方のアドバイスを書いた記事があります。

良かったらぜひ親子で盛り上がってくださいね


2.は難しいけれど一番気をつけようと思っていたことです。

こどもがネガティブな話しをする時にわたしはついその考え方を変えようと思ってしまいがちでした。

例えば、先ほど書いたやりとりでこどもが「教室入るの怖い」と言った時に

こどもが教室入るのが怖いという気持ちを軽く受け取って

行ってみないとわからないからまず教室に行ってみよう!

気持ちを変えさせたくなるのです。


登校させたいという気持ちはこどもも気づきます。


強制されるなと思うと壁を作って聞いてくれなくなってしまいます。

だれでも自分で決めたことはやりたい
強制されたらやりたくないと思います。


このことを意識して、わたしの評価や思いが出ないように気をつけていました。


またこどもの本当の気持ちを聞くにあたって、「傾聴」について調べました。

「傾聴」はアメリカの臨床心理学者でカウンセリングの大家のカール・ロジャースによって提唱された傾聴の3原則が勉強になりました。

特に心に残ったのが、「共感的理解」と「無条件の肯定的関心」です。

わたしなりの解釈なのですが


「共感的理解」とは相手の話しを相手の気持ちになって共感しながら理解しようとして聞く


「無条件の肯定的関心」とは評価や否定をしないで相手の気持ちや考えを聞く、その気持ちや考えになった理由を関心を持って聞く

このことが相手を安心させ、本当の気持ちを話せるようになる信頼関係を作るのにとっても大切だと思いました。


こういう専門家のやり方を素人なりですが取り入れました。

何故ならわたしは自分の気持ちを我慢だけで抑えることはできないからです。
自分の本当の願いや目的を明確にして、対応方法も工夫するほうがやりやすいと思っていました。

今回の願いは

  • こども達の対応で何度も失敗して、もう二度と失敗したくない
  • こどもの本当の辛さやしんどさを理解して、本当の意味での解決をしたい

この2つの絶対叶えたい願いの為にこどもを変えたいという欲求が出てきた時自分を落ち着かせ、傾聴へと気持ちを切り替えることができたと思います。


それでも

焦りや不安で自分の気持ちが優先してしまう時ありませんか?

そんな時は思い切って話しを聞くのを中断するのがおススメです。


わたしはこどもが上手く話せずイライラすることもありました。

そんな時は親子でティータイムになどにして、気分転換していました。


また、自分の不安やイライラは我慢したら後で倍以上になって返っききます。
不安やイライラを感じたら自分を癒し、慰める時間が必要です。

わたしは自分の気持ちに寄り添い、癒すために自分の気持ちを書き出して見える化をしたり、ゆっくり気持ちを感じる時間をとるようにしていました。


そうすると自分の気持ちを肯定できて、自分が大切なんだと思えます。

不安になるよね。

わたしだって辛いんだよね。

こんな風に自分の気持ちを認めてからだと本当の願いの「こどもが幸せに生きていく」ことを大切にできるようになりました。

先ほどリンクをのせた記事「不登校小学生 家での過ごし方で元気になると親の気持ちを癒すが大切」最後の章に自分の気持ちを書き出す方法と効果をのせています。



3.はこども達は話しを聞いても言えないことが多かったので、わたしが想像して「○○な気持ちなのかな?」と聞いていました。

自分の気持ちを言語化するのは大人でもなかなか難しいですよね。

そんな時は

こんな気持ちかな?

と優しく問いかけるようにしていました。


また三男の気持ちを書き出した時のように

学校に行きたい気持ちと行きたくない気持ちは半々かな?

と二つの気持ちのどっちかな?と聞くと話しやすいようでした。



4.は学校は行くものだから慣れるまで我慢や頑張るではなくて、こどもに合った方法を選ぶことが大切だと思っていました。

こどもにも我慢する、頑張るじゃなくて、あなたがやりやすいように工夫しようと話していました。


あとこどもが安心してアイデアを出せるように少しふざけたりしていました。

三男とやっぱり登校券を作った時は『ストリートファイター』というゲームの竜巻旋風脚 のような言い方をして、気軽にできることとアイデアを出しやすいことを大切にしました

わたしにもっとユーモアのセンスがあれば良かったと何度も思いました…(笑)

こどもが学校に行けないことで親子で難しく考えて気分も重くなってしまいがちです。

ユーモアで楽観的になったほうがアイデアは出やすいと思っています。

また問題に取り組む気持ちがアップします。

こどもが

それ楽しそう、やってみたい

と思える方法や雰囲気作りは解決への道を楽にしてくれます。

まとめると

こどもの気持ちを聞くとき大切な事
  • 主役はこども
  • こどもが安心して気持ちを伝えられる
  • 気持ちやアイデアを否定されない
  • 話すことで気持ちが軽くなって、解決できると思える
  • お母さんが味方だと心から思える

これらのことに気をつけながら解決策を考えていきました。

その後三男は自分のしんどい事をスモールステップで先生や学校にお願いしながら毎日登校できるようになっていきました。

今も時々辛いことが出てきてしまって登校できなかったり、遅刻になってしまう日もあります。
そんな時はこどもの気持ちを聞いて、一緒に考えながら経験と自信を積み上げています。


それでも話し合いが上手くいかない時もあります。
特に長男、次男が中学生の時は思春期で本音を話すことが難しい時もありました。

そんな時どうしているかを次でお話していきます。

こどもと上手く話せない時もある→そんな時もあるとスルーしよう!

親がどんなにこどものことを考えて、寄り添っても上手くいかない時はあります。

  • 寄り添って話しを聞こうとしても言いたがらない
  • 解決策を考えないで反抗的など話しを聞けない
  • そもそも話しをする気がない

そんな時は


  • こどものタイミングじゃない
  • 今は問題解決できるエネルギーがない
  • 話すことができないくらい傷ついている
  • 親に気持ちを話したり、一緒に考えることが思春期で簡単じゃない

など色々な状況があると思います。

そういう時も諦めないで!焦らないで!

どんなに思っていても相手が望んでいなかったり、タイミングでなければこちらが望む形にはいきません。
わたしはそんな時無理に話しをしようとして何度も失敗しています。
相手の状況を考慮せずに自分の一方的な思いで押し付けてしまうと

  • こどもが望む反応をしないことに焦り,苛立って酷い言葉をぶつけてしまう
  • こどもが親は自分の気持ちを大切にしてくれないと感じる
  • 話しは聞くけどただ右から左に流すだけになってしまう

前より心を閉ざしてしまいました。

そうなると関係を戻すのに時間がかかるので、本当にやめたほうがいいです。

それでも

我慢できない!

学校に行けないんだし、すぐに話して解決しなきゃ!

と思ってしまうかもしれません。

その気持ちとってもよくわかります。
でもそういう時はたいてい親の気持ちが限界なんです。
辛くてしんどいんです。

その余裕のない状態では子供との関係を壊しやすいだけでなく、良いアイデアも浮かびにくいです。


お母さんがお子さんのことを一番理解しています。

お母さんの力やエネルギーを最大限活かせれば可能になることが増えると思います。

なのでまず自分の辛さや不安を誰かに相談したり、癒しましょう!

相談に行くのが難しい時はこどもと離れて自分の中に湧き上がる感情をゆっくり見つめてみましょう。

わたしは何度も失敗して、自分の期待通りにいかないと色々言いすぎてしまうことがわかったので、その場で気持ちを伝えず自分の中で眺めるようにしました。


そうすると気持ちが落ち着いてこどもの味方でいようと思い直せることが多くなりました。

そのことについて詳しくはまた別の記事に書こうと思っています。

お子さんの様子に合わせて、親子で明るく解決策をみつけられることを願っています。

今回2回にわけても長文になってしまいました。

まだまだ文章も下手で、思いが溢れて冷静に書けていない部分もあり、とても読みにくかったと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

お母さんたちへ

毎日お疲れ様です。

登校渋り、五月雨登校、不登校などの対応は正解もわからず、たくさんの決断を迫られ、精神的にしんどいと思います。

わたしも現在も長男も生き方に迷っていて、次男は不登校受験生で、三男もまだ時々お休みしてしまう時があるまさに不登校の親真っ只中なので、同じ気持ちです。

でもマイナスな気持ちのままでいるより、自分の良さやこどもの良さを活かしながら毎日をこどもと過ごす大切な時間と思って、お互いにできることを楽しくやっているほうが可能性はひろがると信じています。

お母さんがまず自分が幸せと思う時間を短時間でももってください。

辛かったら誰かに頼ったり、相談したりしましょう。

お母さんもお子さんも焦らずに、自分の良さや楽しいことを大切に過ごしましょう。

わたしも無理せずゆるゆるとやっていこうと思います。

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